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ここに文字を入力注意書き: 某4コママンガを参考にしています。詳細は文末に示します。 秋も深まり、山々はすっかり紅葉で覆われ、少し肌寒い風が吹き抜けていく。 そんな日々、市場で買い物を終え自宅へ向かう途中のこと、 獣道を歩く僕の前に一匹のゆっくりれいむが立ちはだかった。 高さ40cm余り、横幅は60cmにもなるかなり成長した個体のようだ。 この獣道、普段は殆ど人が通らない場所で、言ってみれば秘密の近道ってとこかな。 「ゆゆ!おにいさん?こっからさきはれいむのおうちだよ! とおるにはゆっくりつうこうりょうをはらっていってね!!!」 「通行料?具体的には何が欲しいのかな?」 「ゆ、ゆーん… れ、れいむにおいしいおはなさんをおいていってね!!!」 「なんだ…花か。ほれよ。」 「ゆゆゆ?むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 相手するのも面倒だったので、僕は買い物袋の中からハーブをれいむに差し出すと、 足早に先へ進もうとした。なぜか右足が重い。 「そ、そこからさきにはゆっくりすすまないでね!!! こ、これだけじゃつうこうりょうがたりないよ!ゆっくりはらっていってね!!!」 なんと右足にれいむがしがみついて来たのだ。 ゆっくりにしては珍しい行動だったので再び問いかける。 「今度は何が欲しいと言うのかね?」 「ゆ!? ゆーん… ゆっくりあまあまのおさとうをちょうだいね!!!」 「なんだ…砂糖か。ほれよ。」 「ゆぐっ…! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 「じゃあ僕は先に進むからね。」 僕は買い物袋から角砂糖とカリン糖を十数個差し出し、この場を後にしようとした。 再び右足に荷重がかかる。 「そ、そこからさきにはゆっくりすすまないでね!!! ま、まだつうこうりょうがたりないよ!!!ゆっくりはらっていってね!!!」 いくらゆっくりとは言え欲張りな行動である。 「今度は一体何が欲しいと言うのかな?」 「ゆゆ!? ゆーんゆーん… れいむにゆっくりはちみつさんをちょうだいね!!! もしはちみつさんがないのならゆっくりひきかえしてね!!!」 「蜂蜜か…。ほれよ。」 「ゆゆゆ!?どおじておにいさんはちみつさんなんかもってるの!!!」 「れいむがくれっていったんだろ?」 「ゆぐっ…! むーじゃ、むーじゃ、じあわぜー!」 「今度こそ僕は先に進むからね。」 再び重くなる左足。何か他に理由があると言うのか…? 「ぞ、ぞごがらざぎにはゆっぐじずずまないでね!!! ま゙、まだまだづうごおりょおがたりないよ!!!ゆっぐじはらっでいっでね!!!」 「欲張りなれいむだね。今度は何が欲しいのかい?」 「ゆがっ・・!?ゆう・・・ゆーん・・・ れ、れいむにゆっくりあまあまなくりーむをちょうだいね!!! もしもっていないのならゆっくりひきかえしてね!!!」 「クリームか…。ほれよ。」 僕は買い物袋の中からコンデンスミルクを取り出すと、れいむの口に注ぎ込んでやった。 甘ければいい。細かいことはわからないだろう。 「ゆがっ!?どぼじでおに゙いざんぐぢーむなんがも゙っでるの!!!」 「れいむがちょうだいっていったんだろ?」 「ゆががっ…! むーじゃ、むーじゃ、じあ゙わ゙ぜーー!!!」 とは言いつつも両目からぼろぼろと大粒の涙をこぼしている。 気にせず先に進もうとすると 「だ、だべなんだがらね!!!ごのざぎにはゆっぐじずずまないでね!!! ゆっぐじひぎがえじでいっでね!!!」 またしても右足にしがみつくれいむ。食べ物が目的じゃないとすると、 この先には相当大事なものでもあるというのか? 「こっち行かないとお兄さんは帰れないんだけどなぁ?」 「ざ、ざぎにずずむならゆっぐじでいぶにづうごおりょおをはらっでいっでね!!!」 「でいぶのお遊びに付き合ってる暇なんか無いんだけどなぁ…。ゆっくりどいていってね!!!」 「ゆがっ!? でいぶにゆっぐじおでんじじゅーずをぢょおだいね!!! ないならゆっぐじひぎがえじでいっでね!!!」 「お兄さんのおうちにはオレンジジュースがたくさんあるよ? 通してくれたらでいぶに分けてあげてもいいけど?」 「や、やっぱりだべだよ!!!ゆっぐじひぎがえじでね!!!ゆっぐじひぎがえじでね!!! ごごがらはでいぶのおうぢだよ!!!ゆっぐじごっぢごな゙いでね!!!」 もう「でいぶ」に構うのも飽きたので、無視して歩みを進める。 すると前方の草むらの中、木の根元の穴から伸びるオレンジ色の塊が姿を現した。 ゆっくりの卵である。 握り拳よりやや小さいゼリー状の塊が蛇のように連なり、見えているだけでも数百は下らない。 恐らくは巣の中で卵を産みつけていたが収まりきらず、外まではみ出したってところだ。 一つ一つの形状は縦に長く昆虫の卵のようでもあり、長く長く連なる様子は蛙のそれを彷彿とさせる。 よく見ると内部に非常に小さいながらもゆっくりらしき姿が見て取れた。 「ははぁー…こういう訳だったのかぁ。」 「やべでね!ゆっぐじやべでね!!!でいぶのかわいいごどもにでをだざないでね!!!」 「ふーん…」 それだけ言うと僕は、卵の群れの一角に塩を振りかけ始めた。 浸透圧により見る見るうちに卵がしぼんでゆく。 「やべでえええええ!!!でいぶのおぢびぢゃんになにずるのおおおおおお!!! ゆっぐじやべでいっでね!!!ゆっぐじやべでえええええええ!!!」 れいむは卵の前に立ちはだかり、塩をこれ以上子供たちに浴びせまいと大きく口を広げた。 「ゆっぎゃあああ!!!でいぶのおめめがっ!いだいよ゙おおおおおおおおお!!! でいぶのおぐぢがぁああああああああ!!!ゆっぐじやべでえええええ!!!」 目や口などの粘膜に塩がかかるたび、れいむは悲痛な叫びを上げた。 体が大きめなだけあってその叫びも一段と大きい。余計に敵を呼び寄せてもおかしくはない。 「ほーら、今度はこっちだ。おいしいお塩をあげるからねー♪」 オレンジ色のゼリーは塩と触れると直ちに縮み始め、こげ茶色の塊へと変貌していく。 「やべで、やべでよおおおおおお!!! でいぶのおぢびちゃんはおじおなんでいだないぼおおおおおお!!!」 れいむは満身創痍ながら卵の前で塩を受けとめようと必死にかけずり回る。 「でいぶのおぐぢが、おぐぢがゆっぐじでぎないよ゙おおぉぉおおおおおお!!! おにいざんはゆっぐじやべでね、ゆっぐじやべでいっでね!!!」 両目から滝のように涙を流しているが、それでも諦めようとはしなかった。 ふと視界に蜂蜜色の物体が飛び込んだ。 近寄ってみると息を荒げるゆっくりありすであった。面白いことを思いついたぞ…! 「ゆふー、ゆふー、れいむのこえがきこえるわ!!!どこなのお? ありずがずっぎりざぜであげるよおおおおおおおお!!!」 「やぁやぁとかいはのありすちゃん。」 「ゆゆ?とかいはのありすはいまいそがしーのよぉ?おにいさんはてみじかによーをすませなさいよ?」 「そのれいむのとこにつれてってあげようとおもってさ。」 「ゆほっ!?べ、べつにありすはれいむのことなんてどおでもいいのよ? でもおにいさんがつれてってくれるっていうならのってあげてもいいわよ?」 ありすは顔を赤らめ涎を垂らしながら答える。その顔、本心がわかりやすく見て取れる。 僕ももちろんそのつもりだ。 ありすを抱きかかえ足早にれいむの元へと向かう。 「ゆっほおおおおおお!?れいむのかわいいたまごがたくさんあるわ!!! みてるだけですっきりしちゃうわあああああ!!!すっきりー♪」 ありすから放たれた乳白色の粘液に卵の一角が覆われていく。 「やべでええええ!!!すきなひとじゃないとあかちゃんのもとかけちゃだべえええええ!!!」 「ありすのためにこんなにたくさんよういしてくれたのね!!! れいむってつんでれねえええええ!!!」 「だべえええええ!!!れいむのだいすきなまりさじゃないとだべええええ!!! ゆっぐじやべでいっでね!ゆっぐじやべでええええええ!!!」 「そのまりさってのは、こいつの事かな?」 「ゆがっ!?ま゙、ま゙、ま゙り゙ざぁあああああぁああああ!!!」 数十分前のことだ。市場を後にし藪森へ歩みを進めようとした頃―― 「こっからはまりさのてりとりーなんだぜ!!!おにいさんはゆっくりあっちへいけだぜ!!!」 「ここをとおらないとお兄さんおうちに帰れないんだけどなあ?」 目の前にこれまた60cmもあろうかという大きなゆっくりまりさが立ちはだかった。 無視して先へ進もうとすると… どかっ! 尻に鈍い痛みが走る。まりさの体当たりだ。 重さも相当なため思わずよろけてしまう。 「まりさのたいあたりなのぜ!これにこりたらゆっくりむこうへいけなのぜ!!!」 まりさは僕の前に回り込んで自慢げに語りだす。 「ほぉおお? 向こうへ行かなかったらどうするのかなぁ?」 「ゆがっ!?と、とにかくこっからはすすませないだぜええええええ!」 まりさが再び体当たりを仕掛けてくる。 一歩横によけてみる。ゆっくりにしては速いがかすりもしない。 案の定まりさの勢いは止まらず向こう側の木に突進し、盛大に全身を打ち付ける。 「ゆがっ…!ゆ・・・ゆぐぅ・・・」 「おーい?いきてるかー?」 まりさは白目を向き天を仰いでいる。もっとも枝葉に覆われ空を拝むことはできないのだが。 「あーあ、見事に伸びちまったなぁ。しゃーない、持って帰ってやるとするか。」 僕は背負っていた篭にまりさを放り込み、その場を後にした。 「ゆ…ゆーん・・・ ゆゆっ!?ここはどこなのぜ?」 「ま、まりさ!?きがついたのね!!! みてみて!!!れいむね、いっぱいおちびちゃんうんだんだよおおおお!!!」 「れ、れいむううううう!!!よくがんばっただぜえええ!!!」 「でもこのありすとそのおにいさんがゆっくりできないんだよ!!!」 「ゆゆゆ!?ゆっくりできないおにいさんとありすはゆるさないのぜええええ!!!」 まりさは近くにいたありすに体当たりを仕掛ける。 発情ありすとはいえ体格差は歴然であり、放物線を描き地面に叩きつけられる。 「ああああっ!? まりさってとんだえすえむぷれいなんだからぁああああ!?」 程なくして気を失った。 「さっきはよくも、よくもおおおおおお!!! でいぶまでいじべで、ま゙り゙ざぼおゆるざな゙いのぜええええ!ゆっぐじじねええええぇぇええええ!!!」 再びまりさが僕に突進を仕掛ける。僕は手近にあった太い枝を拾い上げると、 一歩左に下がり野球の打者の要領で勢いよく振りぬいた。 「ゆべっ!? ゆびぶべぼばびぶべぼゆびゃぁああぁああああああああああぁぁぁぁ!!?」 真っ二つに裂かれたまりさは壮大な断末魔を上げると、物言わぬ餡子の塊と化した。 「ど、ど…、どぼじでごんな゙ごどずる゙の゙おおぉぉおおおおお!!?」 「いや…、どぼじでって言われてもなぁ…。れいむ達から仕掛けてきたんだろ?僕はそれに応じただけさ。」 「でいぶのおぢびぢゃんがえじでええええええ!!!ばでぃざをがえじでよおおおおおおぉおおおお!!!」 「卵ならまだ全滅しちゃいないだろーよ。」 「すきなひどにあがぢゃんのもどかげでもらわないとうま゙でないよ゙おおおぉおおぉおお!!! ゆっぐじがえじで、ばでぃざをがえじで、でいぶのあがぢゃん、がえじでよぉおおおおぉおおおおお!!!」 「んなこと言われてもなぁ…。」 「ど、どぼじで…、どぼじでな゙の゙ぉぉおおおおぉおおお!!! ばでぃざ・・・、あがぢゃん・・・、がえじで、がえじで… がえじでぇぇええええぇぇ・・・」 その大きな饅頭は、大粒の涙をぼろぼろとこぼし、悲痛と怒りの余り泣き叫んでいた。 溢れる涙は「彼女」の足元に水溜りを作り始めていた。 僕はただ家に帰りたかったがためにやっただけ。 道を邪魔をした挙句そんな剣幕で問い詰められても困るのだ。 絶望に打ちひしがれる「でいぶ」を目の前にして、僕はどうしていいかわからなかった。 「んほっ!?なみだによだれにぐっちょぐちょのれいむもかあいいのよぉおおおおお!!!」 「ゆがっ!?ゆっぐじごっぢにこないでね!ゆっぐじやべでね!!!」 途方に暮れているうちにありすが気を取り戻した。すぐさまれいむに一直線。何という見上げた根性・・・。 塩攻めにされ、愛するまりさを失ったショックを受け、泣き疲れたれいむにもはや策は残されていなかった。 ありすの為すがままになるしかない。 「んっほおおぉおおおぉおおお!ぐっちょぐちょのれいむぎもぢいよおおおおおお!!! あらてのろおしょんなのねえええええええ!!!すっきりー♪」 「やべでぇええええぇええ!ずっぎじー!」 「めをそむけなくていいのよおおおおおおお!!!れいむったらつんでれね!!! すっきりー♪」 「ゆっぐじやべで、ゆっぐじやべでね!!!ずっぎじー!」 「れいむのろおしょん、れいむのろおしょんあまじょっぱくておいしいいいいいいいいいい!!! もっとちょおだい、もっとちょおだいねええええええええええ!!!」 「でいぶおいじぐないぼおおおおおお!!!」 「ひていしなくていいのよ?れいむったらつんでれなんだからああああ!!!すっきりー♪」 「やだぼおおお、やだぼおおおおおおおお!!!すっぎじー!」 「もっと、もっとありすにあいをちょおだいねええええええ!!!」 「ゆっぐじやべでね!ゆっぐじ・・・ゆ・・・ゆっぐ・・・」 この状況を打破してくれたありすには感謝しなければならないのかも知れない。 そんな僕の内を余所に、ありすの勢いは止まることを知らなかった。 「れいむ?ねちゃったのぉおお?とかいはのありすのてくがきもちよすぎたのねええええ! うぶなれいむもかぁいいよぉおおおおおおお!!!」 れいむは気絶か、腹上死でもしたのか、とにかく動かなくなった。 いずれにせよその額からは緑色の突起が数多く現れ始めており、運命は決まったも同然である。 「あら…?たまごがたくさんあるじゃなあああい! ありすのためによおいしておいてくれたのねええええ!!!すっきりー♪ みてるだけですっきりしちゃったわ!!!すっきりー♪ れいむっておませさんなんだからああああああああ!!!すっきりー♪ ゆっほおおおおぉおおおおおおおお……」 この後どうなるかは想像に容易い。 夥しい数の卵を貪るうちにありすは干からび、万が一孵化できたとしても誰が育てると言うのだろうか。 冬が近いこの季節、子供たちだけで生き抜くには絶望的である。 オレンジ色の卵達が徐々に乳白色に染まっていくのを見届けていた僕は、 追われる様にして我が家への道を急いだ---- 終われ その後...塩がかからずにありすの精子餡を受けたたまごたちは、「ゆっくりしていってね!」という声で生まれてきたが、そこには朽ち果てたありすとれいむがいたこの子達がこの後どうなるかは一目瞭然だろう。加工所にみつかり研究され尽くされるか、餓死するか、死ぬのも生ぬるい地獄を虐待鬼威山に見せられるかだろう愛でおにいさんに見つかろうとも、 親のいないゆん生を歩むには難しいだろう ほんとに終わり Ref. 1) 東方アクロバティカより ttp //flat-racing.sakura.ne.jp/oretoumi/hp/touhou44.jpg あとがき 昆虫型と名付けたのは、蛙のように外側が粘膜で覆われていないためです。 交尾してなくても卵生むの? 充分に成長し時期が来たら大量の卵を産みます。 それでいて本体は交尾するとにんっしんしてしまうという破天荒な設定です。 by まりさつむりの人 他に書いたもの ゆっくりいじめ系800-802 まりさつむりの記憶 ゆっくりいじめ系854 ゆっくりバイブレーション1 アリス×ゆっくり系16 アリスのゆっくり水爆弾 白玉楼×ゆっくり系5 みょんとの出会い ゆっくりいじめ系932 愛しのありす ゆっくりいじめ系1024 嘘つき少女の悲劇 このSSに感想を付ける
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生ゆっくりジュース 朝早く出かけた魔法の森で、捕まえたゆっくりをその場で調理する。 ゆっくりと近づいて 「ゆっくりしていってね!!」 とにっこりと挨拶すると、簡単によってくる。(人間の怖さを知っていて逃げ出すものも多い) しかし基本的に非力で天敵が多く、臆病なので探し出すまでに苦労するだろう。 調理は、手動ドリルで孔を開けて、ストローで濃厚な生餡子を味わう。 孔を空ける時に 「ゆ"ゆ"ゆ"ゆっくりぃい"い"い"!!!」 とジダバタもがいてうるさいのでガムテープで口に張っておく。 こうすると 「むぐぐぐぐぐ!!」としか言わない。 1/3以上中身を吸い出すと死ぬので、その前にやめて孔をふさいでおく。 目安は白目をむいて 「ゆ"っゆ"っゆ"っ」と細かく震え始めたら危険信号。 孔をふさいで手当てしてやったら、後は逃がしてやる。 一ヶ月もすれば中の餡子は元通り回復する。 更にゆっくりは知能が低いので、された事もほとんど忘れてしまう。 生まんこはとても美味しいのでゆっくり味わってね!
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ゆっくり達の挽歌 ※下手です 子を産める程度のれいむを二体、捕まえた。 二体を巨大で、無機質な部屋に入れて、放す。 「ゆゆっ!! はなしてね!!」 「ゆっ!! おじさんはでていってね!!」 最初は抵抗していたが、『あまあま』を与えると、喜んだ。 「もっと、あまあまほしいよ!!」 「ゆっくりしないで、はやくしてね!!」 さらに『あまあま』を与え、満腹の状態を維持させる。 「も、もう、たべられないよ!!」 「おなかいっぱい!! しあわせー!!」 それから、私は、ゆっくりをぶるぶると振動させた。 「ゆゆっ!? ゆ……ゆゆっ!! ゆゆぅ……ゆゆゆゆゆゆ!!」 「ゆ!? れいむどうしたのっゆっ!! ゆゆぅ!!」 二体の身体の表面が少し湿ってきた。 「ゆゆ!! れいむ!! でいぶあああ!!」 「でいぶあああ!! ぎぼぢいよお!!」 両方の身体から、愛液がどくどくと溢れ出てくる。 二体は白目を向いて、涎と涙を垂らしている。 「すっきりー!!」 「すっきりー!!」 片方のれいむから茎が生えてくる。 数日後……茎から実が落ち、子供が生まれる。 「ゆゆっ!! あかちゃん、ゆっくりしていってね!!」 「れいむたちに、にて、かわいいね!!」 子供は十一体だ。『あまあま』をたくさん与えているからだろう。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」 「ゆゆゆっ!!」 「ゆっきゅりー!!」 「おじしゃんじゃりぇ?」 「おじしゃんもゆっきゅりしちぇる?」 同じようなことを言う、ゆっくり達の家族から、ゆっくりの親を取る。 「ゆゆっ!! ゆっくりやめてね!!」 「ゆっくりしていってよー!!」 「やめちぇにぇ!!」 「おきゃーしゃんをちょりゃにゃいでにぇ!!」 懐から、注射器を取り出し、ゆっくりに注入する。 ゆっくりが小さく悲鳴を上げたが、全て入った。 そして、そのゆっくりを床に置く……すると。 「でいぶう!! でいぶびゃああ!!」 「ゆゆゆっ!? やびぇ!?」 そのゆっくりが妻に、突入していく。 私は、戦慄となった、赤ゆっくりを、天井から吊るした板の上に置いた。 「でいぶうう!! でいぶうううあああ!!」 「やびぇじぇ!! ごどぼだぢゃっふ!?」 レイパーれいむは身体から、愛液を振り回し、速くぶるぶると震える。 一方、れいむは戸惑いつつも、顔を紅潮させている。 レイパーれいむは、もはや狂人のような顔つきだ。 赤ゆっくりはそれを見て、泣いていた。 「すっきりー!! すっきりー!! すっきりー!!」 「すっきりー!! すっきりー!? ずっぎぎー!? ずぎあああ!!」 れいむは何度も擦られて、皮が擦れて餡子が漏れ出し始める。 さらに愛液の出しすぎで、表面がパサパサとしてきた。 「ずぎっ!!ずっ!!ず!! もど、ゆぐず!!」 やがて、れいむは果てた。 レイパーれいむも枯れてきたので、オレンジジュースを掛けておく。 レイパーは死体のれいむで自慰行為に励んでいた。 「お父さんはとても、怖いんだよ」 「ゆぎゃあ!!」 「ぎょわいよおー!!」 「だじゅげじぇ!!」 「じじぢゃぎゅだい!!」 私が一言言うと、赤ゆっくり達は混乱した。 次の日……。まだ、太陽も出ぬ頃に。 「ゆがあ!?」 親れいむが悲鳴を上げる。薬の効果はもう、切れていた。 「ゆっきゅりぎょろしゅはちんじぇにぇ!!」 「ゆっきゅりちにぇ!!」 「びゃーきゃ!! びゃーきゃ!!」 赤れいむ達が、れいむに突進する。 小さいので痛みはあまり無いが、れいむはショックを受けたようだ。 「や、やめてね!!」 「おぎゃーじゃんをぎょろじじゃぎゅじぇじい!!」 「おじざんぎゃおじえじぇぎゅりぇじゃよ!!」 「おぎゃーじゃんぎゃ、わりゅいゆっぎゅりじゃっじぇ!!」 れいむは、しばらく固まっていたが、皮を裂かれ、餡子を食べられ始めると抵抗した。 「ゆぎゅ!?」 「にじゃあ!?」 それに二体が巻き込まれる。 「ぎゃあ!?」 「よぎゅみょぎょりょじじゃにゃあ!!」 さらに赤れいむが突進する。しかし、れいむは見切りを付けたようだ。 「ゆびぇえ!?」 「ぎゃぎゃ!?」 「じゃびぇ!?」 「じゅじゅじぇ!?」 「ぎゃああ!!」 「ぎゅっぎゃ!?」 六体の赤れいむが餡子の塊と化した。 しかし、残った三体は、傷口に突進した。 すっぽと、中に入ってしまった。 「ゆぎゅう!? いだい!! いだいぃ!?」 中で、赤れいむが餡子を食っているようだ。 れいむは身体を振り、壁に突進した。 しばらくすると、れいむは落ち着いて、虚空を凝視し始めた。 「ゆぅ?」 私は先程、河童製『かめら』で撮った、写真を、箱に貼り付けた。 それは、一方向だけ開くようになっている。 れいむをその中に入れ、開閉部分を下に置く。 「ゆぎゃあ!?」 れいむが叫びだす。 「いだい!? やべっ!! ゆるじああ!?」 さらに叫ぶ。 「おでがいでずう!! ゆぎゃああ!!」 しばらくと呟くようになった。 「わどぅ……れい……ゆる……ごべ……」 声はやがて聞こえなくなった。 それから、六刻程して、私は箱を引っくり返して開けた。 「へへへ……あっぱるああ!! でいばあっふ!?」 れいむは箱から飛び出すと、ふらふらと、動いた。 が、止まって、壁に体当たりした。 「ひゅっるゆっくりああ!! ぎぼぼっべ!!」 さらに身体を回転させ始め、私に寄って来た。 「じね!! じでえ!! ぼっかあ、らった」 酔っ払ったかのように、部屋から、出て行く。 そして、玄関から出て行き、畑で、止まった。 その後、かなり速く、進んでいく。 「ゆっぶ!?」 れいむは、柵につっかえた。 しかし、無理して、隙間から出ようとする。 「ゆぅ!! ゆぅ!! ゆがあああああ!!」 身体が、めり込んでいく。 「ゆっ……べっ!! れいむは白目を剥いて、飛び散った。 END このSSに感想をつける
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ゆっくりとたばたば 一応注意・ゆっくりが現代入りしてます。 私は映画が好きだ。 週に5,6作は見る。近所のビデオ屋で借りては見て、借りては見てを繰り返していた。 モニターに映しだされる作品の数々は、趣味の少ない私にとって貴重な娯楽だった。 今日借りてきたのは「コンスタンティン」 キアヌ・リーブス主演の悪魔払いの映画だ。 友人は酷評していたが、私は映画を見るときにあまり面白さは追及しない。 B級ならB級で、駄作なら駄作で、名作なら名作で、何か得るものが必ずある。 何を得るかって? そりゃ、人生観とか新しい価値観とか色々さ。 でも、一番多く得るのは… 隣の部屋で飼っているたくさんのゆっくり達を虐めるアイデア。 私のもうひとつの趣味は…虐待だぁ!! ビールと柿ピーを交互に口に入れながらコンスタンティンを見る。 映画自体は、ふーん、こんなもんかーって感じではある。 しかし見始めてから1時間ほど経った時である。 主役のキアヌ・リーブスが机の上を歩いていた蜘蛛の上にコップをかぶせて捕まえて… 『俺の世界へようこそ…』 おお!煙草のけむりを吹きいれたーっ!!! 蜘蛛はそのままパタリと倒れてしまったっー! 私の脳内を電撃が駆け巡る。 これだ! 今回の映画の虐待ネタはこれに決定だ! 虐待プランを脳内で構築し始める。 こうなると映画は後回しだ。デッキを停止してテレビを消し、隣の部屋に行く。 「あ、おにいさん!ゆっくりしていってね!!」 「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」 部屋に入ってきた私に気づいたゆっくり達が挨拶をする。 私も適当に、あぁゆっくりしていくよ、と返す。 この部屋には、れいむ種、まりさ種、それと少しのぱちゅりー種が合わせて50匹ぐらいいる。 みんなそれなりに調和も取れているし、ゲスもいない。 れいむ種とぱちゅりー種の数の合計がまりさ種と同じになるぐらいに調整しているので まりさの取り合いになることもあまりない。 その中から一組のれいむとまりさのつがいを呼び寄せる。 「今から君たちの家族全員をいい場所に連れてってあげるよ。子どもたちをつれてきなさい。」 「ゆっ!ほんとう!?ゆっくりつれてくるよ!」 「あっ。みんなには内緒だからね。」 「わかったよ。こっそりつれてくるよ。」 れいむとまりさが群れの中に戻り、5匹の子供たちを連れてくる。 「よし。じゃぁ行こうか。」 他のゆっくり達の群れに金平糖を撒いて注意をそらし、そのすきにれいむ一家を連れて部屋に戻る。 「さて、やるか。」 れいむ一家を適当にもてなしながら準備を進める。 虐待恒例アイテム防音ボックスに仕切りをしいて、一匹の子まりさ以外を中に一匹づつ入れる。 「ゆっ!おにいさん!せまいよ!」 「ゆっくりだちてね!」 「まりちゃおねーちゃんだけずるいよ!」 「おにいさん!ここはぜんぜんいいばしょじゃないよ!はやくいいばしょにつれていってね!」 各々勝手なことを喚くので 「ここで静かに良い子にしてたらすぐ良い場所に行けるからね。ゆっくり待っててね。 始めはこのチビちゃんから連れてくからね。」 となだめる。 「ゆ!わかったよ!おちびちゃんたち!いいこにしてればゆっくりできるよ!」 「ゆっくりまってようね!」 「わかっちゃよ!ゆっきゅりまちゅよ!」 ちょろいもんである。 後は外が見えないように布をかぶせておけば子供は寝るだろうし、親二匹は静かに待っているだろう。 さて、一匹の子まりさは目を輝かせながら「良い場所」に行けるのを心待ちにしている。 待たせるのも悪いので早速クリアケースに入れる。 これは特に防音されていない。断末魔も聞きたいところだし。 煙草に火をつける。軽ーく一服。 そして 「おれの世界へようこそwwww」 ぷはーっとケースの中に煙を吹きいれる。 「ゆっ!げほっげぼっ!!くちゃいよー!」 ケースがでかいので一回じゃ無理か。 というわけでもう一回ぷはー。 ついでにもういっちょぷはー。 「やめじぇ゛----!!!ゆ゛っぎゅり゛でぎない゛---!!!」 子まりさが泣きながら息苦しさを訴える。 煙で目も痛いのか、涙が溢れ真っ赤になっている。 それ、もういっちょ、ぷはー。 「ぎゅ゛ぇ゛--!!ぐる゛ぢぃ゛---!!!」 子まりさは悶えながらクリアケースに体当たりを始める。 そんなんじゃこのケースから出ることはできないぞー。まだまだぷはー。 「う゛ぎぃ゛ぃ゛---!!!も゛う゛や゛じゃーーーー!!!お゛うぢがえ゛るぅーー!!!」 おお、苦しんでる苦しんでる。 それ、ぷはー。 「う゛ぎゅ゛う゛ーーーーーー!!!ゆっぐ…り……」 子まりさは最後のセリフを餡子と共に吐きだして、ケースの壁に寄りかかるように息絶えた。 ありゃりゃ、もう死んじゃったか。 うーん、やっぱ子どもだと弱いかなー。 しかもガス室みたいで映画のクールさが全く出ない。 煙草を使った虐待はなかなかに面白いので、子ゆっくり達を使って良い方法がないか実験をすることにした。 大学のレポートのネタにはちょうどいい。 題名は「ゆっくりにも煙草の害はあるか。」 うむ、良いレポートになりそうだ。 先ほどの一家の元に戻り、次の子れいむを取る。 「ゆっ!ちゅぎはれいみゅだね!!ゆっきゅりできりゅときょろへちゅれていってね!!」 「おにいさん!ほかの子たちもゆっくりしないで連れて行ってあげてね!!」 「れいみゅいいなー!」 これから行き着くところを知らないというのは、幸せなもんだ。 蓋を閉めて、さっきのクリアケースに子れいむを入れる。もちろん子まりさの死体と餡子は掃除してある。 「ゆっ!?ここがゆっきゅりできりゅところ?」 子れいむは何とも無邪気な顔できょろきょろとしている。 「そうだよ。存分にゆっくりしてね。」 数本の火のついたタバコをお香立てに差してケースの中に入れる。 「ゆーっ!!くちゃいよ!ゆっきゅりできないものをいれないでにぇ!!」 子れいむがヒンシュクの声を上げる。 しかし 「ぎゅっ…ゆっきゅりで…きな…」 おお、さっきの子まりさよりもだいぶ早く死んだぞ。 さっきの子まりさは主流煙で、今回の子れいむは副流煙だったからか? まりさ種がれいむ種より丈夫なせいもあるだろうが。 もう一匹の子れいむを取り出す。 「ゆっ!おにいさ」バタンッ もうゆっくり共と会話する気もない。 今はこの実験に集中したい。 連れてきた子れいむに煙草を食べさせてみる。 ニコチンやタールは人間にも猛毒で、特にニコチンは依存性があるうえ、成人でも40~60mg 摂取しただけで死んでしまう。 ゆっくりならどうか。 「さぁ、甘くておいしいおやつだよ。」 煙草にコーヒー用のシュガーカットをかけたものを与える。 「ゆっ!おにいしゃんありがちょー!」 そういって子れいむは煙草を数本一気にむしゃむしゃ食べた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあ…」 即死である。 解剖したところ煙草は体内に残っていなかった。 一瞬で餡子に吸収されていしまったようである。まったくデタラメな生き物だ。 ニコチンはゆっくりにとっても有毒であることがわかった。 子れいむはさっきのでいなくなったので、子まりさを取り出す。 ケースから取り出すとき、あまりのスピードにゆっくり達は何も言えなかった。 今までの子まりさと子れいむ達の餡子を食べさせてみる。 ニコチンの毒によって死んだゆっくりの餡子に有毒性は認められるか。 「なにきょれっ!あまっ!むっちゃあまくてうまっ!!むーちゃ、むーちゃ。めちゃうまっ……まずっ!!!」 最初のうちはむーしゃ、むーしゃ、と幸せそうに食べていたが突然不味いと言って白目を剥いて 餡子の泡をふきながら卒倒し、そのまま逝ってしまった。 ニコチンを含んだ餡子を食べただけでこの効果である。 最初のほうの、受動喫煙で死んだゆっくりの餡子はあまりニコチンが含まれていなかったのだろう。 毒性は多少弱かったようだ。 ただ、煙草を食べたゆっくりの餡子はがっつりニコチンを含んでいたようで、それを食べた瞬間これだ。 最後の子まりさを取り出す。 ゆっくりにニコチンに対する依存性はあるか調査する。 禁煙用のニコチンパッチを小さく切ったもので徐々に体にニコチンを馴染ませていく。 最初貼ってからは大したことはなかったが、しばらくの間、ある程度時間を置いてから服用を繰り返すと ニコチンパッチを貼っていない間は落ち着かないようになった。 微妙にそわそわして、些細なことに苛立つようになっていった。口調も少し荒い。 通常の子ゆっくりにはあまり見られない症状である。 本人曰く「ぴったん(パッチのこと)しないとゆっくりできない。」らしい。 それでもニコチンパッチを貼ってしばらくの間は治まり、ゆっくりを取り戻す。 しかし、服用を繰り返すにつれ一度の量を増やさないと不快感が晴れず、また服用の間隔も狭くなっていった。 最後のほうになると 「ぜんぜんたらないよ!もっといっぱいぴったんしてね!!ぐずぐずしないでね!!」やら 「のろまなおにいさんだね!!はやくはってね!りょうがたらないよ!!」と ゆっくりらしからぬ早口でまくり立てながら怒る状態が続いた。 最終的に、体全体に貼っても間に合わないようになったので、今度はパタリと貼らないようにしてみた。 「ゆっー!ぜんぜんゆっきゅりでぎない゛ー!!じぬーっ!!」 と、体中がむず痒いかのように転げ回り、言葉づかいも一層荒く、切羽詰まった内容になっていった。 完全な禁断症状である。子まりさは落ち着きを失い、苦しんだ。 つばきを飛ばしながら口汚くありとあらゆるものを罵り、髪は振り乱し、目には鈍く妖しい光をたたえていた。 人相も悪い。実験前のやわらかな人相(といってもゆっくりだからヘチャムクレのまんじゅう顔だが)は見る影もない。 その後は、ストレスに耐えきれず嘔吐を繰り返すようになり、衰弱死していった。 さて、ここからが本番である。 子ゆっくり達によっていくらかのデータはそろった。 副流煙のほうが効く。 ニコチンはゆっくりにも毒。 ニコチンを採ったゆっくりの餡子にも毒性が出る。 体の強いゆっくりなら、ある程度のニコチンならば徐々に採っていっても大丈夫。 ただし、ニコチン依存症にはかかる。 以上を踏まえて 成体のゆっくりに喫煙が可能かどうか試してみる。 親まりさよりは体が弱い親れいむに実験体になってもらう。 まずはニコチンパッチによりニコチンへの抵抗をなくす。 そして「ゆっくりできる。幸せになる。」などと唆して煙草を吸わせる。 あとは勝手に依存症におちいってくれた。 意外にも親れいむは数日間生き続けた。 その間、やはりあの子まりさと同じように苛立ち、口汚くなっていた。 自分では煙草に火がつられないため、 「おにいさんはきがきかないね!れいむがたばたばをくわえたらさっさとひをつけてね!!!」 などとしょっちゅう私を呼びつけた。 煙草を吸うときは幸福そのものといった表情で 「すーぱ、すーぱ、しあわせー!!」 と、ふかしていた。 が、数日後にニコチン摂取量の限界を越えたのか、ひゅーっひゅーっ、と変な呼吸音で息をし始めたかと思うと 息苦しさを訴え始め、数分後深刻な酸素欠乏症に陥って死亡した。 人間でいうところの肺気腫にでもなったか、それとも肺がんか、どちらにせよゆっくりには肺がないので よくわからない。とりあえずニコチンの摂り過ぎで死んだということにしておこう。 今回は詳しい原因の究明はしない。 ゆっくりなんて適当な生き物だ。その辺は教授も見逃してくれるだろう。 さて、最後に残された親まりさである。 この個体には、喫煙ゆっくりとなったうえで、非喫煙ゆっくりの群れに放り込まれてもらう。 さてはてどうなるか、実に興味深い。 とりあえず、ニコチンパッチ法でニコチンに慣らし、煙草を吸わせる。 30分もしないうちに「すーぱ、すーぱ、しあわせー!!」と完全に煙草の虜になった。 さっきの親れいむの様に怒鳴られて煙草の火付け役にされるのも腹立たしいので100円ライターを与えて 使い方も覚えさせる。 手もないのにどうやって使ってるんだろう。まったくもって適当な生き物である。 2,3日監察下に置く。 どうも、まりさ種はれいむ種よりもニコチンに強いらしく、まったく身体に異常が出ていない。 ただ、依存は同程度であるので、実験には問題ない。 ただ、ニコチンの影響なのか、やっぱり口や態度が悪くなる。 もはやゲスといえるレベルだ。 もとはほかの家族を気遣うやさしいゆっくりだったのに、今は目の前に転がる自分のパートナーであった れいむの死体にすら心を動かさないばかりか、死体を灰皿として使い始めた。 ゆっくり達を飼っている部屋に行き、やもめのぱちゅりーと、その子どもたちを連れてくる。 大きめの飼育ケースに十分なエサと小屋と本を入れておく。 半日ほどすれば、環境の違いにも慣れ、ゆっくりしだした。 ぱちゅりー種は虚弱で環境の変化に敏感なので注意が必要だ。 さて、ぱちゅりー一家が十分新しい環境に慣れたようなので、喫煙まりさを投入することにする。 「やぁ、ぱちゅりー。このまりさが君の新しいパートナーだよ。前のまりさが忘れられないかもしれないけど 子どもたちのためにも新しいまりさと夫婦になったほうがいいよね?」 このぱちゅりーは、まりさを事故(私がゆっくり部屋を出るときにうっかりドアに挟まれた)で失っている。 餌が与えられる飼いゆっくりなので、やもめでも生活できるのだが、やはりパートナーがいない状態というのは 不安になるようで、私に再婚できる相手を探して欲しいと言っていたのだ。 「むきゅっ!ありがとう、おにいさん。早速お見合いするわね!」 「ああ、わかったよ。ほら、まりさ。」 まりさを飼育ケースに投入する。煙草とライターも忘れずに入れてやる。 「ゆへへ…なかなかかわいいぱちゅりーだぜ。」 「むきゅ!なんてワイルドなまりさなの!」 ぱちゅりーには今まで見たことがない物を吸っているまりさが格好よく見えた。 口調が荒いのも、ワイルドと感じる。 恋は盲目、である。 「お互い気に入ったみたいだね。これからは二人でゆっくりしていってね。」 あとは飼育ケースを閉じ見守るだけである。 「みんなでておいで!あたらしいぱぱよ。」 ぱちゅりーは小屋の中に待たせていた子ども達を呼ぶ。 子ぱちゅりー3匹と子まりさ1匹が小屋から出てきて、喫煙まりさに挨拶する。 「ゆっきゅりしていっちぇね!!」 「ああ、ゆっくりしていくんだぜ。」 まりさは子ども達にはあまり興味なさげに煙草をふかしている。 このケースには空気穴があるので煙草の煙が充満することはない。 よっぽど近づかない限り煙の害にさらされることはない。 子まりさがその好奇心から、まりさが咥えている物に興味を示す。 「おとーしゃん。それはなにをたべちぇるの?」 しかし、まりさはその質問には答えない。無視してすーぱ、すーぱ、とふかしている。 まりさはすっきりするための相手が欲しかっただけなのだ。 だから相手の連れ子などに興味もないし、むしろ鬱陶しく思っている。 何を言っても無視されるので、子まりさは黙ってしまった。 そのうちに、まりさの傍にある煙草の箱に興味を示した。 「ゆゆ?なにきょれ?」 箱の中から棒状のものが覗いている。 子ゆっくりがそれに触ろうとしたその時である。 「それはまりささまのたばたばだぜ!!さわるんじゃねぇぜ!!」 先ほどまで何も言わずに煙草をふかしていたまりさが大声をあげて飛び上がる。 「ゆびゅっ!!?」 次の瞬間子まりさは、まりさの巨体につぶされ死んでしまった。 しかし、まりさは攻撃の手を止めない。 「まりささまのたばたばをとろうなんてとんでもないくそったれのどろぼうぱちゅりーだぜ!!おしおきしてやるぜ!」 子まりさの死体をぐちゃぐちゃと踏みにじる。 ぱちゅりー達は何が起こっているか一瞬わからず呆けていた。 しかし、目の前の惨事に気を取り直したとき、飼育ケースの中はパニックになった。 親ぱちゅりーが泣きながらまりさに食って掛かる。 「ばりざなにじでるのー!!!!どぼじでぱぢゅりーのこどもころずの゛ー!!!?」 大切なあのまりさの残した子が、見るも無残な姿になっていたとあっては、いかに聡明なぱちゅりーでも 平静ではいられない。 しかし、まりさは非情である。 「けっ!このうすぎたないがきがまりささまのたばたばにさわったからおしおきしたんだぜ! まったく、おやのかおがみたいんだぜ!!」 ぱちゅりーへの批判すらし始める。 「おねーしゃんをかえちてね!!」 「むきゅーー!!」 「おかあしゃんのわるきゅちをいうげすなまりちゃはちね!!」 姉妹を殺された子ぱちゅりー達が一斉にまりさに非難を浴びせて、体当たりをしかける。 しかし、体が強い大人のまりさに貧弱な子どものぱちゅりーの体当たりなど効くはずもない。 たとえ3人がかりだったとしても。 「うっおとしいぜ!!まりささまのすぱすぱをじゃまするわるいぱちゅりーはこうしてやるぜ!!」 まりさは一匹の子ぱちゅりーを捕まえると、くわえた煙草の火を押し付けた。 根性焼きである。 「む゛ぎゅーーー!!!!!!!!!!」 根性焼きをされた子ぱちゅりーはあまりの熱さに悲鳴をあげ、ショックで生クリームを吐き死んでしまった。 親ぱちゅりーはまた一匹、子を殺されたショックで白目をむいて立ちすくむ。 残された2匹の妹達は、さらに怒りまりさに体当たりを続ける。 しかし妹達の体当たりは当然まりさには通用せず、逆にまりさのストレスを加速させるだけであった。 「いいかげんにするんだぜ!!まりさのすぱすぱのじゃまはさせないんだぜ!!」 まりさは体をぷくーっと膨らませて煙草を吸った。そして足元にぶつかってくる子ぱちゅりーに 思いっきり煙を吐きかけた。 すると、突然二匹の子ぱちゅりーが咳きこみ苦しみ始めた。 どうやら、煙草の煙を吸って気管が狭くなりぱちゅりー種の持病である喘息の発作を起こしたようだ。 「げほげほっ!!!ぐぇっ!お゛え゛ぇぇええ!!」 「むぎゅっ!!…ぐるぢぃ…げほっ!」 二匹の子ぱちゅりーはその場にうずくまり、苦しんだ。 呼吸音がひゅーっひゅーっという喘息時独特のものなり、時折えずいた。 子ども達が発作に見舞われたのを見て、親ぱちゅりーが正気に戻り、駆けつけて背中をさする。 しかし、時すでに遅し。 すぐに、片方の子供はクリームを吐きだし死亡。もう一匹も呼吸困難ですぐに姉妹の後を追った。 残された親ぱちゅりーは涙する。 愛し合った前のまりさが残した大切な子ども達がすべて死んでしまった。 天国のまりさに申し訳が立たない。子ども達を守ってやれなかった自分の不甲斐なさを呪う。 子ども達への謝罪の言葉を呟きながら、ほんのりと乳の香りのする涙を零した。 しかし、まりさはその光景を嘲笑った。 「げらげらげらげら!!!まりささまのすぱすぱをじゃまするからそんなめにあうんだぜ!!これで じゃまされずにすぱすぱできるんだぜ!す~ぱ、す~ぱ、しあわせぇ~!!げらげら!!」 ぱちゅりーはまりさを睨む。 自分がこんなゲスと再婚したから、子どもたちが死んでしまったのだ。 まりさが憎い。 しかし、ぱちゅりーには分かっていた。まりさには絶対に敵わないことを。 だから、やさしいお兄さんが次に来たときにこのゲスを殺してもらうよう頼もうと思った。 自分の無力さと、自力で仇を討てない悔しさに包まれながら子ども達の亡骸に寄り添い、 さめざめと泣いた。 まりさは、反対にご機嫌だった。 邪魔な連れ子を全員始末できたこと、邪魔されずに喫煙できること、そしてぱちゅりーという性処理の道具を 手に入れたことに。 一服ふかし終わると、早速まりさはぱちゅりーに詰め寄った。 「ゆへへ…ぱちゅりー、まりささまはすっきりしたくなったんだぜ。」 ぱちゅりーは強く拒否する。 「むきゅー!こないで!!ひとごろしのまりさ!!」 しかし、まりさは全く気にかけず、強引にぱちゅりーを組み敷く。 「ゆへへへ!!まりささまのふとくてでかくてりっぱなぺにぺにですっきりさせてやるぜ!!ありがたくおもうんだぜ!」 そういうと、まりさはぱちゅりーのまむまむにぺにぺにをあてがった。 しかし、 「ゆへへ!!んっ!?」 「いや!やめて、まりさ!!って、むきゅ!?」 二匹は何とも言えない違和感を感じた。 ぱちゅりーは、自分の中にねじ込まれるであろう、ゲスの悪根が入ってこないことに。 まりさは、自慢のぺにぺにがいつものように大きく硬くならないことに。 「ゆっ!!?なんだぜ?いつもみたいにおっきくなるんだぜ!!かたくなるんだぜ!!」 まりさは自身のぺにぺにに檄を飛ばす。 しかし、体の下部からぶら下がったそれは、ピクリとも動かなかった。 どうやら煙草の吸い過ぎで勃起不全、つまりインポテンツになってしまったようだ。 まりさは必死になってぺにぺにを叩いてみたりぱちゅりーに擦りつけたりして臨戦態勢にさせようとしている。 「なんでたたないんだぜ!!?ぱちゅりー!!ぺにぺにをくわえてなぐさめるんだぜ!!」 まりさは強引にぱちゅりーの口にぺにぺにをねじ込んだ。 その瞬間、ぱちゅりーはあることを思いついた。 やわらかいぺにぺになら、自分にも噛みちぎれるのではないかと。 「むきゅーっ!!!!!!!!!!」 ぱちゅりーは全力でまりさのインポぺにぺにに噛みついた。 たとえぺにぺにを噛みちぎられて逆上したまりさに殺されても構わないと思った。 ただ、子ども達の無念を晴らすために、一矢報いてやろうと考えたのだ。 「ゆ゛ぎゅ゛ぅぅううううう!!!!!??何するんだぜーーーーーーーっ!!!??」 強かにぺにぺにを噛まれたまりさは、ぱちゅりーを何とか振りほどこうとする。 しかし、死に物狂いのぱちゅりーは噛みついたまま決して離そうとしなかった。 しばらくの間、攻防は続いたが、まりさが体を大きく振り回したとき、ついにぱちゅりーは 引きはがされてしまった。 壁に打ち付けられ力尽きるぱちゅりー。 しかし、奇妙なことにまりさもそのままばたりと倒れて動かなくなってしまった。 飼育ケースの蓋を開けて、二匹の死体を検める。 すると、ぱちゅりーの口の中からまりさのぺにぺにが出てきた。 そう、ぱちゅりーは最後まで口を放しはしなかったのだ。 遠心力でまりさのぺにぺにが引きちぎれてしまったのだ。 不幸にも、壁に打ち付けられた際に命を落としてはしまったが、ぱちゅりーはまりさに勝利したのだ。 まりさの死体を調べてみる。 ぺにぺにの痕からは少量の餡しか漏れ出ていなかった。どうやら失餡死ではないようだ。 表情は苦悶の相ではあるが、ショック死のように白目を剥いてはいない。 後日、ゆっくり外科の知り合いに検死してもらったところ、死因は脳卒中だった。 煙草の喫煙と、激しいストレス、ぺにぺにを噛みちぎられたショックによって起こったのだという。 かくして実験は終わった。 私は今回のことをつぶさにまとめ、発表した。 この論文は、ゆっくりと人間の身体的構造があまりにも違うため、煙草の健康被害についてはあまり評価されなかったが ゆっくりん・ピースから少しの謝礼金と、数多の虐待お兄さんからの感謝の声を受けた。 前者は、ゆっくりを煙草の被害に晒さないための研究として。後者は、新たな虐待の方法として。 私は少しの謝礼金を手にビデオ屋に向かう。 コンスタンティンを返却し、またあらたな作品を借りるため。 いやぁ、映画って本当にいいものですね。 終。 あとがき 今回初投下です。映画シリーズで続けていきたいなぁ このSSに感想を付ける
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前 【寝室】 「ゆ、あしおとがきこえてきたわ!」 「しずかにして!」 「まりさ、ありすこわいわ…」 「だいじょうぶだよ、ありすはまりさがまもるよ!」 「ありがとう、まりさ」 「…ありす、このいえからぶじにでられたら…その…わたしとずっとゆっくりしないか?」 「まりさ…ありすうれしいよ!」 「ありがとうありす!もっとおおきくなったらこどももつくろうね!!」 「うん、いっぱいつくろうね!」 ここは寝室だ。 といってもいつも使ってるわけじゃない。 リビングや書斎のソファーで寝ることが多いのでベット、つまり寝室で寝ることがあまりない。 大抵パソコンの作業中に寝落ち、書斎で本読んでて寝落ちのどちらかだ。 あまり物がないのでゆっくりのかくれる場所も少ないだろう。 だが物と物の小さな隙間にいるゆっくりをいちいち倒すのは手間がかかる。 そこでキッチンで手に入れた物の出番というわけだ。 俺は袋からある物体をいくつも取り出すと部屋の中心に置いた。 「あーあ、この部屋にはゆっくりはいないみたいだなー。よーし次の部屋に行くぞー」 台詞を棒読みし部屋の外に出る。 そして息を殺し中の様子を聞き耳を立てて窺う。 「ゆっゆっゆー!おじさんがばかでたすかったね!!」 「まりしゃたちかんぺきにかくれてたもんねー!!」 「ゆゆ!みてみて!!おかしがあるよ!!」 「おじさんおとしていったんだね!!ほんとうにばかだね!!!」 「れいみゅたちがみちゅけたからこれはれいみゅたちのものだね!!」 「まっしろのまんじゅうがあるよ!!!ふにふにしてておいしそう♪」 「ぜりーがあるよ!!きらきらしてておほしさまみたい♪」 「ゆっくちたべるよ!!」 「むーしゃ、むーしゃ、う~ん、ち・あ・わ・せ~♪」 「ハム、ハフッ、これうめえぇ!!」 聞こえてきたのは赤ゆっくりの声。 馬鹿め!落ちてるものを食べてはいけないって習わなかったのか! 習わないよな~だってゆっくりだもん。 作戦が上手くいったことに安堵する。 まあ成功するとは思ってたけどね。 だが中には少し頭の回るゆっくりがいたようだ。 「ちょっとまつんだぜ!そのおかしはたべちゃだめなんだぜ!!」 「ゆゆゆ!これはれいみゅたちがみつけたものだからあげないよ!!」 「やっぱりまりさはごみくずだね!おかしをひとりいじめしようとしてるよ!!!」 「おかーしゃん、あのごみくじゅをおいはらってよぉ、ゆっくちできないよう!!!」 頭のいいまりさが苦戦してますな。 おっと、これはつがいの登場か? 「まりさのいってることはほんとうよ!とかいはのありすがいうんだからまちがいないわ!!」 「ありすだー!!!れいぱーのありすだー!!!!」 「みんなにげてー!ありすにれいーぷされちゃうよー!!!」 「おおとかいはとかいは(笑)」 「ごみくずとれいぱーのつがいってごみどおしでふさわしいね!!!」 「わかるよー!ごみくずとれいぱーだねー!!」 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 ほうほう、まりさとありすのつがいかぁ。 いいねアリマリ。お兄さんもジャスティスだと思うよ。 でもゆっくりだとゴミクズとレイパーなんだね。 きっと元ネタの本人たちは事実を知ったら黙ってないと思うよ。 「ほら、これをみて!!ごきぶりさんがこれとおなじまんじゅうをたべてしんでるわ!!」 「こっちにはぜりーがくちについてしんでるごきぶりがいたぜ!!」 「「「ゆゆゆ゛ゆ゛!!!!」」」 あちゃー。 部屋に仕掛けていたのが見つかったか。 つかそんなにゴキブリの死骸あったのかよ!今度から掃除はちゃんとしよう… しかしこのアリマリがフルボッコにされるのを見ようかと思ったけど俺の想像以上に頭がいいんだな。 さてどういう展開になるか…? 「でもゆっくりにはきかないかもよ!!」 「たべてもだいじょうぶだねーわかるよー!!」 「れいみゅたちはつよいからきかないよ!!」 「ねー!!!」 「わたしたちをだまそうとしたごみくずとれいぱーにはおかしはあげないよ!!」 「そこでゆっくりおかしをたべるかわいいれいみゅたちのすがたをみていてね!!」 馬鹿だー!!こいつらもっと馬鹿だったー!!! 思わず吹き出しそうになる。 だいたい自分には毒が効かないとかどこからくる自信なんだよ。 せっかくのジャスティスの忠告を無視し食べだす他のゆっくり。 さてそろそろ毒が回り始めるころかな… 「ゆゆ!あかちゃんどうしたの?まだまだいっぱいあるよ?」 「ゆ゛ゆ゛ゆゆ…な゛んがぎもぢわるい…」 「ぢ…ぢんぼおおおおお…」 「…う゛っぼえええええええええ!!!!」 「…ぶっ!ぶぅううげろげろげろ!!!!」 「れ゛、れ゛いむ゛のあがぢゃんがああああああああああ!!!!…ああぅ…うぐっげええええええぇぇぇぇぇ!!!!」 「あんこをはいたらしんじゃうよ!!ゆっくりがまんしてね!!!ゆっぐり…がまん…じで……うえっげろげろげろおおおおお!!!!」 一匹の赤ちゃんの嘔吐をきっかけに他のゆっくりも吐き出す。 貰いゲロ状態だ。よく小学校の遠足バスでこんなことあったなあ、懐かしい。 毒の回りも確認したしそろそろ入るか。 「うわ!きたねえ!」 扉を開けるとそこは一面餡子の海だった。 和菓子工場でも勤めない限りこんな光景を見ることはないだろう。 それにしてもここを掃除するのが俺だと思うとこの作戦はある意味失敗なんじゃないかという気がしてきた。 「お、おに゛いざんれ゛いむ゛のあがぢゃんをだずげで……」 「ぐ、ぐるじぃよぉ…うぇ、げええええぇぇぇぇ!」 「わがらないいい!わ・が・ら・ないうぶぅ!ぼえええええええぇぇぇ!!」 「はいはい君たちはゆっくり死んでねー」 擦り寄ってくる親ゆっくりを蹴飛ばし足元にいる赤ちゃんゆっくりを踏みつけ目的のアリマリジャスティスを探す。 …見当たらないということはどこかに隠れている。 あの声からして結構な大きさだから隠れる事ができるのは…ここか! 俺は箪笥の裏側から殺虫剤を撒く。ジェット式のやつだ。 数秒たって目的のゆっくりは反対側から2匹寄り添うように現れた。 「げほっ!げほっ!…」 「ありすしっかりして!」 ジャスティス登場。 殺虫剤があまり届かなかったようで咳をしているが命に別状はないようだ。 さて虐めちゃおうかねえ。 ゆっくりに踏み出したその時… 「ゆゆっ!ありすにはゆびいっぽんふれさせないぜ!!」 へぇ、ゴミクズにしてはいい根性だ。 お兄さん感動して涙が出てくるよ。 でもね、力の差というものは理解して立ち向かったほうがいいと思うんだ。 俺は持っていたもう一つの氷結タイプの殺虫剤をまりさに吹きかけた。 「ゆゆううううちべたいいいいい!!!……ゆゆっ!!うごけないよ!!どうして!!???」 まりさの足を凍らせて動きを封じる。 最近の科学の力はすばらしいな。 とりあえずそこでゆっくり見ていてくれたまえ、まりさ。 俺は無防備なありすを手に取る。 「きたないいなかもののてでさわらないで!ゆっくりはなしてね!」 「ありすをはなせー!!ころすならまりさをころせー!!!」 うるさいのでまりさの顔面にもう一回スプレーをかける。 口が凍りついたようで静かになった。 「さて、邪魔者が静かになったし、お兄さんと『すっきりー♪』しようか?」 「いやよ!!ありすははじめてはまりさってきめてゆゆっ!…」 言い終わる前にアリスをシェイクし始める。 こうすると発情しだすってスレに書いてあったな。 「どうだありす、お兄さんのぶるぶるは?気持ちいいか?」 「ふ、ふん!だれがおじさんですっきりするもんですかっ!!」 「ふふふ、そう粋がってられるのも今のうちだぜ…それっマグニチュード8!」 「ゆゆゆゆゆゆっ!!」 『マグニチュード8』とは? 充実した自家発電のために10年かけて鍛え上げた必殺技である。 1秒間に20振動しその快感は機器に勝るとも劣らないと評価されている(自己評価) なお、右手でも左手でも使用可能である。 「どうだっ!お兄さんの必殺技は?気持ちいいだろう?」 「ゆゆうううううううっ!そんなにいきなりはげしくしたらありすこわれちゃうよおぉぉぉ!!」 「どうなの?ありすちゃん、イキそうなの?まりさのまえですっきりしちゃうの?」 「ん゛っぅぅぅう゛う゛ううむ゛む゛むほほおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 「んーがんばるねえ…でももう無理そうだね。まりさ、よくみててね。ありすちゃんがお兄さんの手ですっきりしちゃうところゆっくりみててね!!」 「ん゛-!ん゛ー!!!」 まりさはまだ口の氷は溶けないようで何言ってるかわからない。 「ほーら、『すっきりー♪』しようねー」 「ん゛ほおおおおおおおおおごめんねええごめんねええま゛り゛ざああああありすおじさんですっきりーじぢゃう゛う゛うううじだぐないのにしじゃううううううう!!!!!」 「イクところまりさによく見せようねー」 「らめ゛え゛ええええええ!ま゛り゛ざみちゃらめええええ!!!!ん゛ほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおすっぎりいいいいいぃぃぃぃ!!!!!!!」 「…!!!!」 まりさの目の前でありすは甘ったるい餡子汁を激しく垂れ流しながらイった。 ありすは焦点のあってない目でまりさを見つめている。 「1分ももたないとは淫乱だなあ、ありすは。もしかして他のゆっくりともヤりまくりだったんじゃないの?」 「!!!」 まりさの目が反応する。 ゆっくりの中でもレイパーとして名高いアリス種である。 まりさに出会う前に他のゆっくりと既に『すっきりー♪』している可能性はないとは言えない。 そんなまりさの考えを読み取ったのかありすが必死の否定をする。 「ち、ちがうわよおおお!ほかのゆっくりとすっきりしたことないよおおおしんじでよおおおぉおぉま゛りざああああぁぁ!!!!」 間髪要れずに俺が繋げる。 「じゃあ30秒だ!30秒もったらありすの言う事を信じよう。でも30秒もたなかったらありすは他のゆっくりとヤりまくった淫乱、それでいいね!」 「ゆゆゆっ!ありすはそんなのんんあああんっ!!!!」 ありすの反論をお構いなしに振動を始める。 「ん゛ん゛んんうううううぅぅぅぅうっ!!!!!!」 「どうした?10秒たってないのにもうびちゃびちゃになってきたぞ?」 「ん゛ん゛んほう゛ぅぅぅうぅん゛ん゛んんん!!!!!!」 「うりうり♪ここがいいのかなぁ~?」 一色ヒカルを真似てみる…無理があった。 ぐっと歯を食いしばり快楽に抵抗するありす。 だが俺はそれをあざ笑うかのように産道付近を指で刺激する。 「んんん゛!んんん゛ほぉぉおおん゛ん゛んほおおおぉぉぉ!!!!!!」 「ほ~ら、イっちゃえっ♪」 イっちゃだめなのに、まりさがみてるのに、おじさんのてなのに、くやしいのに、かんじちゃうよぉおおおおおおおお 「んほおおおおおおぉぉぉ!!!ありすイっぢゃうううううううう!!いんらんじゃないのにイっぢゃううううう!!!んほおおおすっきりいいいいいいいいいすっきりいいいいいいいいい!!!!!!」 「あ、あ゛りずううううううぅぅぅぅ!!!!」 「20秒か…やっぱありす種は淫乱だな」 ありすは体をビクビク痙攣させながら早くも本日2回目のすっきりタイムを迎えていた。 そのアヘ顔で淫乱じゃないとか言われても説得力がない。 夏場の気温のせいでまりさの口の氷ももう解けたようだ。 「さて、ここからは2人の時間だよ。2人でゆっくり『すっきり』していってね♪」 ありすをまりさの目の前においてやる。 「ま、まりざぁ…」 「や、やめてね!いまのありすはゆっくりこっちにこないでね!!」 ありすは正気を失い、ありす種としての本能の赴くままに生殖行為するだけの機械になった。 このまりさのほうがありすよりも強いがそれはありすが普通の状態である場合だ。 リミッターのはずれたありすは普通のゆっくりでは止められなくなる。 しかもまりさは未だ足を凍らされている。 戦って勝つこともできなければ逃げる事もできないのだ。 ありすはゆっくりとまりさに近づく。 「ま・り・さ~…あいしてるわ~…」 「まりさもありすのことあいしてるよ!でもいまはこっちにこないでね!!!」 「どうして~…?あいしあってたらすることがあるでしょう~…?」 「しっかりしてね!!ゆっくりもとのやさしいとかいはのありすにもどってね!!!」 そんなまりさの願いも今のありすには届かない 「ま゛りざあああああああすっぎりじようううねええええええええ!!!!!!!」 「いやああああああああああ!!!だずげでえええええええええええええ!!!!」 「ま゛りざ!ま゛りざ!このすべすべのはだもさらさらのかみもだいずぎよおおおおおおおおおいっしょにいっばいずっぎりしようねええええ!!!!」 「いやだあああああああ!!!!まだこどもう゛め゛ないよおおおおお!!!う゛ん゛だらしんじゃうよおおおおおおぉぉ!!!」 そう、彼女たちはまだ成熟体ではない。 成熟体ではないゆっくりどうしの交尾は命を落とす事になる。 冷静な状態のありすなら自重できるだろうが…今のありすは俺の手によって極限まで興奮した獣だ。 「だいじょうぶ!!あ゛りすがま゛り゛ざのこどものめんどうみるからね!!め゛んどうみてすっきりするからね!!!!」 「ああああああああ!!!どぼじでえぇぇぇどぼじでごんなごどにいいいいいぃぃ!!!!!!」 「イぐよぉぉぉ!!!!あ゛りすイぐよおおおぉぉ!!!!ありずのあがぢゃんいっばいはらんでねえぇぇぇぇぇ!!!!」 「いやああだああああぁぁ!!すっぎりじだぐないぃぃぃ!!!!すっぎりいやだああああああああああああぁぁ!!!!」 「ん゛ほお゛お゛おおおおおおおおおぉぉぉすっきりー♪」 「ゆ゛ゆ゛うううううううううぅぅぅすっきりー…」 美しきかなアリマリ。 こいつら…といってもまりさは死んだみたいだしありすか。 このありすは利用価値がありそうなので今はもう使っていない水槽に元まりさだったものと一緒に抛り込んだ。 このまま持ち歩くと他のゆっくりがすぐ逃げ出してしまうから上から半纏をかけ隠した。 これだけの作業をしたのに死んだまりさを犯すのに夢中なありすの反応は全くなかった。 【書斎】 「むっ!きゅっ!きゅー!むっ!きゅっ!きゅー!」 「ゆっくりがんばってね!ぱちゅりー!!…んんん!?」 「むっきゅ?どうしたのまりさ?」 「まりさもきた……」 ここは書斎だ。書斎といってもある本は漫画かラノベか同人誌だ。 小難しい本は一冊も置いてない。 ここは整頓されているから隠れるところもないだろう。ざっと見るだけで終わろう。 ―ガチャ― 「うわ!でけえ!」 テーブルの上には今までの中で一番大きいまりさとぱちゅりーが仲良く鎮座していた。 しかもお腹のあたりが蠢いている。これはもしかすると… 「ここはまりさたちのおうちだよ!!まりさたちはこれからこどもうむんだからでていってね!!」 産みながら喋られるとすげえ腹が立つ。キモイどころかグロイ。 まりさとぱちゅりー以外にゆっくりが見当たらないところを見ると大方このように威嚇して追い出したんだろう。 だが、こんな面白いもの放っておく訳にはいかないな。 「お兄さんゆっくりここで見ていくね!」 「ゆゆゆ!まりさのいうことがわからないの!?おじさんばかなの!?」 「むきゅ、まりさおちついて…ゆっくりしたこがうめなくなるよ!!」 「ゆゆっ!それはこまるぜ!しかたがないからこのままゆっくりうむよ!!」 「ゆっ!ゆっ!ゆー!」 「むっ!きゅっ!きゅー!」 ゆっくりもラマーズ法使うんだ。俺驚いたよ。大発見だ。 でもこのお腹から出てくるのってどっかでみたよな。 そうだ、あれだよ。これこれ。懐かしいな。この部屋に飾りっぱなしだったか。 ゆっくりたちは出産に精一杯で俺が手元に何を持ってるのか気付いていない。悪戯心が俺に芽生える。 「ゆっぎぎぎぎぎう、うまれるよぱちゅりいいいいいぃぃぃま゛りさのあがぢゃんよくみててねぇぇゆっ!!!」 「むぎゅううん、わかったわぁぁぁ!!!!」 スポーン…コロコロ 「ゆ、ゆっくりちて『これがワイのワイルドワイバーンや!!』ぷぎゅ!!」 お決まりの台詞を言う前に俺がお決まりの台詞とともワイルドワイバーンで狙撃する。 光る球が一瞬にして赤ちゃんまりさの命を奪った。 帽子だけが悲しくその場に残った。 「ああああああまりざのあがぢゃんがああああああ!!!!」 「むぎゅううううううううんん!!!!!」 「あーごめん、手が滑っちゃった!ゆっくり続きを産んでね!!」 「あがぢゃんででごないでええええ!!もっとおなかのなかでゆっぐりじでいっでええええ!!」 「むぎゅううん!!いまうまれたらしんじゃうわああああ!!!」 にんっしんしてるゆっくりは危機感が強いのか分からないが赤ちゃんが俺に殺されると予想した。 その通りだから否定もしないけどね。でもどうせこいつら動けないみたいだし。 ゆっくりたちは必死に出産を遅らそうと堪えている。 一度始まった出産は意識だけでどうにかなるようなものではない。 ましてや根性のないゆっくりだ。すぐに限界が来ていた。 「次の赤ちゃんマダー?チンチン!」 「ゆっぎいぃぃぐぐぐぐぐぐぐうううう!!!まりざのあがぢゃんまだでちゃだめええええぇぇぇ!!」 「ま、まりさあああもうだめええええうまれるううう!!!ぱぢゅりーのあがぢゃんう゛まれぢゃうううううっぅ!!!!ゆっ!!」 貧弱なぱちゅりーが先に我慢の限界に来た。 スポーン…コロコロ 「ゆっくちちていってね!」 ぱちゅりーが1匹 スポーン…コロコロ 「ゆ、ゆっくちちていっちぇね!」 まりさが1匹 スポーン…コロコロ 「…みゅきゅ~ん、ゆっくちちていくわ!」 ぱちゅりーが2匹 どんどん出てくるな。 俺は赤ちゃんたちにお母さんの出産が良く見えるように、生まれた子がよくわかるように横一列に並べる。 生まれた子達の可愛さにさっきの俺の所業をもう忘れたのかまりさたちはつかの間の幸せに浸っていた。 「ぱちゅりーすごいよ!みんなゆっくりとしたいいこだよ!!!」 まりさも怒りを忘れて喜んでいる。 「ゆー!はじめましちぇ!」 「ゆゆ、よろちくねぇ!」 「ゆっくりちていくね!!」 「おにゃかしゅいたよ~!」 「つぎでさいごだよおおおおおおおぉぉぉぉむきゅん!!!!!」 スポーン…コロコロ 「ゆっくりちていってね!」 最後はまりさ種だ 「まりさのいもうとがうまれちゃよ~!」 「かわいいねぇ~!」 「むきゅん!おねえさんよ!よろちくにぇ!」 「みんなしょろっておかあしゃんたちにあいしゃちゅしゅるよ!」 そして赤ゆっくりたち、まりさ種3匹ぱちゅりー種4匹の計7匹は隊列を整え両親に向かう。 これから共に生きていく両親に挨拶の意味を込めて。 もちろんいう言葉はひとつだ。 「「「しぇ~の、ゆっくりちてい『ビイイイイイイイイファイヤアアアアアアアアアア!!!!!!!』」」」 空気の読めない俺の声が赤ゆっくりの声を遮る。 その瞬間、高速の物体が通り過ぎ横一列に並んだ赤ちゃんゆっくりが一瞬にして消えた。 その場に残ったのは飛び散った餡子とそれぞれの帽子だけだ。 「おー!バトルフェニックスの威力は今も現役だねえ!!赤ちゃんゆっくり7匹が一撃だったよ!!!」 「むっぎゅううううううぅぅぅぅ!!!!!」 「よぐもおおおおおぉぉぉ!!!!よぐもばぢゅりーのあがぢゃんをごろじだなああああああああ!!!」 「うるさいなあ…冥土の土産に一つだけ君たちにいいことを教えてあげるよ!!」 「「ゆゆ゛!?」」 「さっきから言ってるけど俺、アリマリ派なんだよね」 その刹那ぱちゅりーの体を2つの球体が貫いた。 正体はケーニッヒケルベロス、バトルフェニックス同等の名機だ。 ゆっくりはドスなどの体が大きいもの以外は貫通に強い(体が大きくなると餡子の量が多くなり少量の傷でも勢いよく餡子が流れてしまう)はずだがこれはぱちゅりー種。 出産での体力低下もありあっけなく一撃で死んでしまった。 「ばぢゅりいいいいいいぃぃめをあげでよぉぉぉぉばぢゅりいいいいいいいいぃぃ!!!」 「さあて残ったまりさにはプレゼントをあげないとね」 「ゆゆっ!…ゆぎいいいいいぃぞんなのいらないよ!!ぱぢゅりーをがえじでね!!!」 …ゴミクズのくせに抵抗しやがる。 「あま~いものが入ってるよ?お兄さんかわいいまりさだけにあげたくてね、ぱちゅりーにはあげたくないから殺したんだよ?わかってくれる?」 「ゆゆゆ!…うううううううぎぎぎぎぃ!!それまりさもらうからお兄さんはあっちいってね!!もうまりさの『すぽーん』のじゃましないでね!!」 『すぽーん』? マントの男がどうかしたかと思ったら出産の事か。 …それにしてもやっぱりゴミクズだ。 貰える物は貰うらしい。意地汚い。 「はい、じゃああげるから『すっきりー♪』していってね!」 「ゆゆっ!!??」 そう言って俺は持ってきた水槽をテーブルの上にひっくり返す。 中から出てきたのはもちろんさっきのありすだ。黒ずんだ元まりさと生まれてすぐありすの強姦により死んだであろう元赤ちゃんまりさもいた。 「おじさん!ゆっくりだましたね!!!」 「嘘じゃないよな。中身はカスタードみたいだし」 「そこにいるは…まりさ!まりさなのおおおおお!!」 「ゆっぐりごないでねええええ!!!ま゛りざはにんっじんじでるのおおおおぉぉ!!!い゛ま゛すぽーんじでるのおおおおぉぉ!!!」 「ううぅぅぅ!ぼでばらのまりざもずぎよおおおお!!みんなあいじであげるがらゆっぐりうんでねえええぇぇ!!!」 「いやああああぁ!!!あがぢゃんでないでえぇえ!!!でだらおがざれるうううぅぅぅ!!!!!」 まりさがなかなか強情なので強制手段に入ることにした。 俺はビーダマンの要領でまりさの体を後ろから押す。 するとその刺激に抗えなくなったのかみるみる出産が始まる。 「らめえええぇええ!!でないでぇぇぇ!!もっとおなかのながでゆっぐりじでえぇぇぇ!!!」 スポーン…コロコロ 生まれた子がありすの前にはじき出される。 まりさ種だ。 「ゆゆ!ゆっくちできる?」 無邪気な瞳がありすに問いかける。 「ええ!いっしょに『すっきりー♪』しましょうね♪」 ありすの答えは明らかに意味が違っていた。 それから1匹1匹生まれるたびにまりさの目の前でありすに強姦され死んだ。 親まりさはもう目に光がなく、反応が虚ろになっていた。 「ゆううううう…これでさいごだよ…もう…まりさをゆっくりさせてね…」 「しんぱいしないで!!ありすがぜんぶあいしてあげるわ、まりさああああぁぁぁ!!」 スポーン 赤ちゃんは地面に着くより早くありすに捕まる。 「ハァハァ、すっぎりじようねぇえええええええ!!!!」 「だれこのひとぉぉぉ!!??ゆっぐぢでぎないよおおおおおおおおお!!!!おがあざんだずげでよおおおおぉぉ!!!」 もう何回も見た光景が目の前に繰り広げられている。 周りには黒ずんだ子供たちの残骸が散らばっている。 「イグよ!イぐよぉぉ!!ん゛ほお゛おおおおおぉぉぉぉすっきりー♪」 「いやだいやだ!!!まだゆ゛っくぢぢだごどないのにいいぃぃぃ…すっきりー♪」 やっと最後の子も死んだ。これでやっとゆっくりできる…。 だがまりさの考えが甘かった。 まりさは自分の子供が犯され続けたせいでありすの目標が『まりさの子供を犯す』というものだと思っていた。 今のありすがまりさを見つけてただで帰す訳がない。 まりさは標的は自分であることに気が付いてない。 「ハァハァ…まりさぁ、あがぢゃんも゛う゛おじまい?」 「そうだよ…ぜんぶしんだよ…わかったらさっさとどっかいってね…まりさもうつかれたよ…」 「あのごだぢじゃヤりだりないわ!ごんどはありすのあがぢゃんうんでねええええええぇぇ!!!」 「ゆゆっ!やめでぇぇぇぇ!!!いまはゆっぐりざぜでええええええええぇぇぇぇ!!!!!」 「ま゛りざあああぁあぁ!!まりざにはじょうぶなたまごをうんでも゛ら゛うのおおおおおおぉぉぉ!!!!」 「ゆ゛っぐりもに゛んげんもたまごどがう゛ま゛ないぃぃぃぃ!!!だずげでええぇぇぱぢゅりいいいいいぃぃ!!!!!」 あまりの恐怖に元妻の名前を叫ぶ。 だがもう彼女はこの世には存在しない。 「とがいはのでぐにっぐでめ゛ろめ゛ろにじでぱぢゅりいなんがのごどわずれざぜであげるうううううぅぅぅ!!!!」 「まりざはぎもぢよぐないいいいいいぃぃ!!!ありずなんがぎらいだああああぁぁぁぁ!!!!!」 「まりざああぁぁ!づんでれ゛もほどほどにじないどみんな゛にぎらわ゛れる゛わよおおぉぉ!!!でもぞんなまりざもだいずぎいいいぃぃ!!!」 「あ゛あ゛あ゛あああ!!!ありずのばがああああああぁぁ!!じねぇえええ!!くるじんでじねぇえぇ!!!」 「ん゛うううううぅ!!イクよ!!!ありずイグよおおおぉぉ!!!かわいいあがぢゃんいっばいうもうねええええぇえぇ!!!」 「いやだあああぁぁぁたずげでえええぇぇ!!!!おにいざんみでないでまりざをだずげでええええぇぇぇ!!!!」 憎き仇にすら助けを請うゴミクズまりさ。 こういう行動がゴミクズがゴミクズである所以なのだろうか。 だがジャスティスの邪魔をする事は何人たりとも許されない。 頑張って孕めよ、まりさ。 「んほほほほほおおおおぉぉぉぉ!!!!すっき!すっき!すっきりいいいいいぃぃぃぃ!!!!!!!」 「んあ゛あ゛ああああああああ…すっきりー…」 頭から芽は出るがこのまりさは成熟体なのでそう簡単に死なない。 それがわかったありすはすぐに第2ラウンドを開始していた。 「いまずっぎりじだでしょおおおおぉぉ!!!ゆっぐりざぜでよおおおおぉぉ!!!」 「ま゛りさあああぁぁぁ!!!もっどもっどあいしてあげるわああああああぁぁぁ!!!」 1本、2本、3本とどんどんまりさから芽が出る。 まだ成熟してないありすでこれとはね。恐れ入ったよ。 俺はまりさが犯される様子をただずっと見ていた。 「すっき!すっき!す!すっきりいい!すっきりいいい!すき!すき!すき!すっきりいいいいいいぃぃぃ!!!」 「…すっき…り……」 もう何回行為が終わっただろうか。 慣れてきたのかありすは1回の行為につき10回近くすっきりしてる。 まりさはもう蔦で埋もれてしまいありすはまるで植物と生殖行為しているようにさえ見える。 もういいな。 俺はポケットからナイフを取りだす。 これがキッチンから持ってきた最後のものだ。 そしておもむろに眼鏡をとる…見えないだけだな だがこういうのは雰囲気が大事って偉い人が言ってたっけ。 まあ位置は掴めているし殺り方も解っている。 ならやるだけだ。 「弔毘八仙―――無情に服す……!」 ナイフの軌跡にはカスタードと植物だったであろうものしか残らなかった。 続く このSSに感想を付ける
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ゆっくり教 3KB 注意 ※地方によって著しく生態が違うゆっくり(場所によっては何も食わなくても平気で生きられるゆっくりが居る事もある)が居る世界の話です 19××年。 ゆっくりが何処からともなく世界に現れ、人々を困惑させた時期。 「これで金儲けできるんじゃね?」 一人の若者がそう考え、その考えを実行に移した。 『ゆっくりは神の御使いであり、ゆっくりが目で見た物、耳で聞いた事の全てが神に伝わっています』 ゆっくり教なる新興宗教が日本の何処かで出来上がった。 聖書をパク……若者なりの解釈をして、ゆっくりを混ぜ込んだ奇怪極まる宗教。 そのパク……引用して作り上げられた、ゆっくり教の有名な言葉を一つ挙げよう。 『ゆっくりに見せるために、ゆっくりに善行をするよう気をつけなさい。そうでないと、天に居られる我等が神から、報いが受けられません』 ゆっくりをゆっくりさせれば死後に天国に行ける、との因果関係が不可解な教え。 だがこれが流行した?何故か? まだ世間によく知られていない摩訶不思議なゆっくりの生態に加え、日本に終末論が流行っていた事もあったのか? 熱病に冒されたように、ゆっくり教は信徒を増やした。 …………………… 何処かの街にある一つの建物。 ゆっくり教団が構えている教会の一つである。 外から見える部分は簡素で、中から見える所も簡素、取り柄と言えば大きさだけな建物。 中では一人の男性信者が数匹のゆっくりに供物捧げていた。 「そろそろ時間ですね、ゆっくり様。お受け取りください」 「むーしゃむーしゃ、しあわせ~」 男性信者のゆっくりに対する供物は、ゆっくり教が教える基本的な善行の一つだ。 供物を与えられ、笑顔で食べるゆっくりと、それを笑顔で見る信者。 そこに…… 「ゆはぁゆはぁ…ここがゆっくりきょうかいだね」 「ゆへぇゆへぇ…ここならゆっくりできそうだよ!」 れいむとまりさが現れた。 ゆっくりにしては辛い長旅だったのだろう。息を荒げて疲労困憊の様子である。 ゆっくり教を聞いてやって来たゆっくりなのだろう。 荒げていた息を落ち着けると、信者の目の前にぽよんぽよん跳ねて来た。 「これはこれは…ゆっくり様、遠くからお出で頂……!?」 にこやかに対応しようとした信者の顔が凍り付いた。 原因はまりさの帽子から現れた子ゆっくり達である。 「れいみゅおにゃかすいちゃよ」「おにいしゃんのおうちにもどらにゃいの?」 「いまからあまあまをもらうからなかないでね」 あまあまをもらうと聞いて、表情を更に険しくする信者。 それに気付かぬ母れいむは、愚図る子ゆっくりに優しく語り掛ける。 父まりさは安心させるように子ゆっくりの顔を舐めようとして――― 「なかないでねおぢ!!!???」 信者に踏まれた。 強烈なストンピングに内容物の半分が噴出。床に盛大に餡子を散らしながら絶命。 突然のあんまりにもあんまりな攻撃に、母れいむが絶叫しようとした所を。 「悪魔め!この世から去れ!」 激した信者の言葉と共に踏まれ、父まりさの後を追う事となった。 「ぴゃぴゅ!?」「れいみゅぴゃ!!?」 最後に何かいえた子ゆっくりも親と一緒に床の餡子になった。 「ゆっくり達を真似た悪魔め!地獄で永劫の苦しみを味わえ!」 床に転がる餡子の残骸に吐き捨てると、信者はモップとバケツを取りに行くためその場を去った。 …………………… 来るゆっくりは全て拒まず受け入れる。 それがゆっくり教会だが、例外もあり…… ゆっくり教では、子を産むゆっくりの存在を認めていない。 ゆっくり教の教えでは、神が遣わしたゆっくり達は単体で完結しており、増える事が無ければ減る事も無い。 それに、人間の行いを見て聞くだけのゆっくりは、人間に向かって何かを要求する事も無いのだ。 それから外れたゆっくり達は、ゆっくり教の中では悪魔として定められている。 「ゆっくりを騙り人間を堕落させる存在」 あのゆっくり親子は、その例外だったのだ。 ―――――――― 信者はゆっくりが売られているペットショップを、世界中に悪魔をばら撒いてる所だと認識。 ペットショップにペンキをぶちまける過激派もいるそうな。 前作 『ふたば系ゆっくりいじめ 84 暇人二人の旅行』 『ふたば系ゆっくりいじめ 79 暇人二人のゆっくりいじめ』 『ふたば系ゆっくりいじめ 64 酷い暇潰し』 【ふたば系ゆっくりいじめ 58 ドスまりさがぶっ殺される話】 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 原始ゆっくりが居るのか!? だったら崇拝者がいるのも分かるなww -- 2018-01-24 14 17 14 なかなかイイ新興宗教だww -- 2014-03-18 18 28 25 こいつら迷惑な集団だな -- 2012-12-12 21 44 55 ある意味すげぇwwwww -- 2011-12-23 10 13 46 すごい世界だな -- 2011-05-28 15 13 59
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前編へ 「ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 真夏の太陽を天に抱いた森の中、ゆっくりたちの声が木霊する。 大人のゆっくりのものが一つと、赤ちゃんゆっくりのものがたくさん。 群生する草を掻き分けて、最近の幻想郷ではよく見かけられるようになった、ゆっくり家族の姿が現れた。 「ゆっゆっ、おひさまきもちいいね!」 「ゆっくりできるね!」 「あ、アリさんがいるよ!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 生まれてまだ間もないであろう、ミニトマト程度の大きさしかない赤ちゃんゆっくりたちは、元気にはしゃぎまわっている。 種類は全てゆっくり霊夢種であり、小さなリボンをはためかせて元気いっぱい飛び回る姿は人間の子供たちと左程変わりない。 そしてそんな微笑ましい光景を、後ろから優しい顔つきで見つめるゆっくりが一匹。 「あまり遠くに行かないでね!」 ゆっくり魔理沙だった。 バレーボール程度もある身体を揺らして、四方八方に行こうとする自らの子供たちに注意を向けている。 「おかあさん、アリさんいっしょにたべよ!」 「お母さんはだいじょうぶだよ! みんなで食べるといいよ!」 「わーい♪」 「ゆっくりたべるね!」 「おかあさんだいすき!」 列を成して歩くアリの集団を見つけた赤ちゃんゆっくりたちは、小さな舌を伸ばしてアリを食べ始める。 近くに湖が存在し、生き物がたくさん生息しているこの場所は、ゆっくりたちが過ごすには快適すぎるほどのゆっくりスポットだった。 幸せそうにアリを頬張る赤ちゃんゆっくりたちの姿を慈愛の表情で見つめるゆっくり魔理沙。 その左頬は、他のゆっくり魔理沙と比べて、ほんの少しだけ歪な形をしていた。 二週間前、人間の手によって失われ、そして再生した結果だった。 そう――このゆっくり魔理沙は、あの無礼な態度のせいで『お仕置き』されたゆっくりだった。 あの後、怪我による衰弱で意識不明の重態に陥っていたゆっくり魔理沙は、偶然通りがかったゆっくり霊夢に助けられた。 一週間の看病の末、餡子の大半を失っていた身体は万全とはいかないまでも回復。 お礼を兼ねての親愛の表現として身体を寄せ合って揺すり合い、ついムラムラしてそのまま性交に発展してしまった。 助けてくれたゆっくり霊夢は黒ずんで朽ちてしまったが、代わりに可愛い赤ちゃんがなんと七匹も生まれたのだった。 それからゆっくり魔理沙は母として、赤ちゃんたちを育てている。 右も左も分からぬ森の中での生活だったが、暮らし始めてみれば今まで暮らしていた場所より遙かに快適で、既に安住の地と化している。 あの男が言っていた野良犬やゆっくりれみりゃ、ゆっくりアリスの姿も見かけない。 ……あの男。 顔を思い出す度に、ゆっくり魔理沙の左頬がじくじくと痛み出す。 あの男には酷いことをされた。 ――しかし、あの男を怒らせるようなことを、自分は仕出かしてしまったのだ。 そう考えるゆっくり魔理沙。別に知能が上がったわけではなく、単にトラウマが生じているだけなのだが、本人はそのことに気付いていない。 ――今でも怒っているのだろうか。 あれ以来、人里には近付いていない。場所が分からないということもあるが、近付いてあの時と同じような目に合いたいとは、二度と思わなかった。 「おかあさん!」 思考に没頭していたせいか、ゆっくり魔理沙は自分の子供が目の前に来ていたことに気付かなかった。 慌てて思考を中段し、微笑みを作る。 「ゆっ、どうしたの?」 「みてみて、アリさん!」 赤ちゃんゆっくり霊夢が舌をべっと伸ばす。その先には、踏まれてぺしゃんこになったアリの死骸がくっついていた。 「えらいね! ちゃんととれたんだね!」 「ゆゆっ♪」 褒められたことが嬉しいのだろう、赤ちゃんゆっくり霊夢はその場で踊るように飛び回る。 その愛らしい姿を見て、ふと電撃のような閃きがゆっくり魔理沙の脳裏に浮かんだ。 この可愛い赤ちゃんたちを見れば、きっとあの男も許してくれるに違いない! それは人間からすれば何とも愚かな考えだったが、今のゆっくり魔理沙にとって天啓ともいえる閃きだった。 早速赤ちゃんたちを全員呼び集め、高らかに宣言する。 「今からお兄さんのおうちへしゅっぱつするよ!」 「ゆ?」 「おにいさんってだれ?」 「ゆっくりできるの?」 「とてもゆっくりできるよ! おいしい食べ物があるし、れいむたちよりも大きなれいむもいるよ!」 「ゆゆっ!?」 「いきたい!」 大はしゃぎする赤ちゃんゆっくりたち。「ゆっ♪」「ゆっ♪」と楽しげにその場で飛び跳ねている。 それが静まるのを待ってから、ゆっくり魔理沙は記憶を頼りに道を歩み始めた。 「それじゃ、ゆっくり行こうね!」 「「「ゆっくりいこうね!!!」」」 時は少し遡り、早朝。 俺は知人の美鈴さんから習った太極拳を練習していた。 別に拳法に目覚めたわけではなく、ここのところ働き詰めだったので、健康のためにやっているだけだ。 ゆっくり魔理沙に『お仕置き』してから一週間くらい経ったころだろうか、俺の勤め先でちょっとしたトラブルが生じた。 それ自体は解決したのだが、それの尻拭いのために俺や同僚たちは朝から深夜までずっと駆り出され、今日まで一週間ずっと働きっぱなしだったのだ。 おかげでゆっくり霊夢には寂しい思いをさせてしまった。こういうとき、畑仕事をしている人が羨ましいと思ったりもする。 だけどまぁ、五年前に外の世界から迷い込んできた外来人である俺に土地なんてあるはずもなく、こうして家を持てただけでも大したものなのだろう。 「……ゆ?」 ゆっくり霊夢が眠りから目覚めたようだ。きょろきょろ周囲を見渡し、俺と目が合うや否や、 「ゆっくりしていってね!」 とお決まりの挨拶。 うぅん、相変わらずぷりちーなナマモノだ。 頬ずりしたくなる衝動をグッと堪えて、朝食の準備に取り掛かる。 その間ゆっくり霊夢はずりずりと腹ばいで俺の足元に近付き、ずっと身体を摺り寄せていた。 普段こいつが起きる前に家を出ていたので、久しぶりのスキンシップが取りたいのだろうか。 萌え死ぬ。 足の親指で頬のあたりをくすぐってやりながら、てきぱきと料理を作る。 外の世界のガスコンロと比べて竈は使い辛い(そもそも使ったことが無かった)が、今ではすっかり慣れたものだ。 今日は夕飯にも再利用出来るシチューを作る。 器に注ぎ、おひたしに鰹節を振りかけて醤油をかけた皿と丁度炊き上がったお米を並べて完成。 テーブルの上に乗せ、少量を別の皿によそうと、ゆっくり霊夢が食べやすいように床に置いた。 「いただきます」 「ゆっくりいただくね!」 ゆっくり霊夢は舌を器用に使い、零さず綺麗にご飯を平らげる。うーん、美しい。 おっと、感心してないで俺も早く食べなくてはな。 外の世界にいた頃と比べてずいぶん質素になった朝食を手早く食べ終え、皿を水の入った桶につけておく。帰ったら洗おう。 「じゃあ、行ってくる。今日は通常業務だからいつもの時間に帰れるよ」 「ゆっ、本当!?」 「ああ。それに明日はお休みも貰っている。一緒に遊ぼうな」 「ゆっくり待ってるね!」 ゆっくり霊夢に見送られながら、俺は家の扉を閉めようとして―― ごしゃん。 「……」 忙しくて修理する暇のなかった扉が、ついにご臨終なされたようだった。 なんか変な方向に曲がっており、動かそうとしてもビクともしない。 どうしよう、時間をかければ直せそうではあるが、そうすると仕事の開始時間に間に合わない。 扉は中途半端に開いたままだ。別に泥棒に盗られて困る貴重品はないが、野犬やゆっくりたちが入り込んでくる可能性もある。 仕方無いので、雨漏りの修理用に何本かストックしてある木の板を裏から持ってきて、扉の前に置いた。 あとは野犬の目の高さくらいの位置にいらなくなった新聞紙を米を糊代わりにしてくっつける。 突撃されたらすぐ剥がれてしまうが、多少の目眩ましにはなるだろう。 「いいか、知らない人が来ても追い返すんだぞ。お前のリボンにつけたペット証があれば、誰もお前を傷付けないからな」 「わかったよ!」 ちょっと心配だったが、仕事はしないといけない。 俺は何度も振り返りつつ、家を後にした。 時間は過ぎて、三時を過ぎたころ。 ゆっくり霊夢が主人の作ってくれた手製の滑り台で遊んでいると、何処からか自分を呼ぶ声が聞こえた。 どうやら玄関の方かららしい。この家に来客は滅多に来ないので、ゆっくり霊夢は多少警戒しながら扉に近付いた。 「ゆっ、誰かいるの?」 「れいむ! まりさだよ!」 「ゆゆっ、まりさ!?」 聞こえた声は、懐かしい知人のものだった。 二週間前、たった一日だけ遊んだ友達。主人から家に帰ったと聞かされて残念な思いをした記憶が蘇る。 板と新聞紙の隙間から外を覗くと、確かに見覚えのあるゆっくり魔理沙の姿があった。 「どうしてここに?」 「遊びに来たよ! ゆっくりさせてね!」 「ゆゆっ! ゆっくりしていっ……ん……」 「……? れいむ、どうかしたの?」 ゆっくりしていってね、とお決まりの台詞が聞けると思ったゆっくり魔理沙は、訝しげな視線をゆっくり霊夢に送る。 ゆっくり霊夢を引き止めたのは、主人が出かける前に言った言葉だった。 『知らない人が来ても追い返すんだぞ』 何者かがこの家に来たのなら、自分は追い返さなければならない。 しかし…… 「ゆっくり入れてよ! れいむに見せたいこどもたちもいるんだよ!」 「ゆっ、子供!?」 ゆっくりとしての本能を刺激する単語に、ゆっくり霊夢はぴくりと反応して顔を上げた。 「そうだよ! みんな、れいむにあいさつするんだよ!」 ゆっくり魔理沙の言葉に、板の向こうから赤ちゃん特有の甲高い声が幾重にも折り重なって唱和された。 「ゆっくりしていってね!」 「おねえちゃん、おかおがみえないよ!」 「はやくいれてね!」 「そこはゆっくりできるところなの?」 「ゆっくりさせてね!」 ゆー、ゆーと甘い鳴き声。ゆっくり霊夢は理性と本能のせめぎ合いでおろおろする。 主人は、ゆっくり魔理沙たちが部屋に入ることを是としないだろう。 しかし、赤ちゃんたちを見たい衝動が心の内よりどんどん溢れてくる。 主人への忠節を取るか、自身の抑えがたい興味を優先させるか。 悩みに悩んで、ゆっくり霊夢が取った行動は、 「今、この板をどけるよ! ゆっくり下がってね!」 ゆっくり魔理沙たちは知らないゆっくりじゃないから大丈夫だという、後先を考えない愚者の選択だった。 「おねえちゃん!」 「ゆっくりしていくね!」 「ゆっ、ゆっ♪」 赤ちゃんゆっくりたちに纏わり付かれながら、ゆっくり霊夢は幸せだった。 加工所で生まれ、この家に引き取られてからずっと、ゆっくり霊夢は赤ちゃんというものを見たことがなかった。 ペット用のゆっくりは英才教育を受けるために誕生してすぐ親元から引き離され、ゆっくりブリーダーと呼ばれる人間の下で厳しい訓練を受けることになる。 だが、生まれたばかりの蜂が教わらなくても狩りの仕方を熟知しているように、種族の本能的な部分は親と子の愛情関係を完全に理解していた。 赤ちゃんゆっくりたちを見てゆっくり霊夢の中に浮かんでくる感情は、間違いなく『愛』と呼ばれるものだった。 「うわー、すごいね! ゆっくりできるものがたくさんあるよ!」 「みんなでゆっくりしようね!」 ゆっくり赤ちゃんたちは大はしゃぎで、家の中を飛び回っている。 特に目を引いたのは、主人がゆっくり霊夢のために作ってあげた手製の玩具の類だった。 滑り台にブランコ、蛙人形やシーソーなど、さながら小さな遊園地といった風情である。 赤ちゃんゆっくりたちは玩具に駆け寄ると、思う存分ゆっくりし始めた。 列を作り、順番に滑り台を滑り。 ブランコに乗って、どちらがより高い場所まで行けるか競い合い。 蛙人形に群がって、ゆっくりれみりゃ退治ごっこをして。 シーソーを使って、自分の身体が沈んだり持ち上がったりする感覚を楽しんだ。 生まれて一週間、森の中でこんな遊びをしたことはなかったのだろう。赤ちゃんゆっくりたちは終始はしゃぎっぱなしだった。 ゆっくり霊夢もそんな赤ちゃんたちに付き添うように遊んでいたのだが、 「ゆ~……ふぁ……」 急に眠気を感じ、ふらふらと壁にもたれかかってしまった。 今日までの一週間、ずっと帰りの遅い主人を待ち続け、早く寝ないで夜遅くまで待っていた結果がこれだった。 眠ってはいけないと思いつつ、意識が闇の中へと沈んでいく。 やがてくぅくぅと寝息を立て始めたのを、離れて赤ちゃんゆっくりたちを見守っていたゆっくり魔理沙が発見した。 「れいむ、れいむ?」 「ゆっ……くぅ……」 揺すっても起きない。 赤ちゃんゆっくりたちが、心配したかのように駆け寄って来る。 「おかあさん、おねえちゃんどうしたの?」 「つかれて眠っちゃってるだけだよ! しんぱいしないでゆっくり遊んでてね!」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢は起きないよう、小さな声で告げる。 だが赤ちゃんゆっくりたちは動かない。集まってきたのは、ゆっくり霊夢が心配だったからだけではないからだ。 「おかあさん、おなかすいたよ!」 「なにかたべさせてね!」 朝食の蟻を食べてから、この家に来るまでずっと移動中だったゆっくり魔理沙たちは、その間何も口に入れていなかった。 それに加えて、今激しい運動をしてきたばかりである。 空腹を訴えるのも当然の行動だった。 「ちょっと待ってね! お兄さんが帰ってこないと……ゆっ?」 言葉の途中で、ゆっくり魔理沙は鼻をひくつかせる。 漂ってくる、いい匂い。 食欲を促すその香りは、台所の竈の上に置いてある鍋のほうからしていた。 「あっちに、ご飯があるよ!」 ゆっくり魔理沙は竈のほうへと近付いた。 そこにはこの家の主人が今朝方作ったシチューの入った鍋がある。 だが、鍋はかなり高い位置に置かれており、普通は届く距離ではない。 ただ竈は角の部分が先に行くほど少しずつ丸みを帯びていく構造になっており、角の先端はゆっくりにとってただの坂と呼んでも差し支えない形状になっている。 あの部分まで飛ぶことが出来れば、鍋に届くかもしれなかった。 「いくよ!」 ゆっくり魔理沙は助走をつけ、竈の少し手前で思い切りジャンプした。 浮遊感。一瞬の空白の後、坂道の部分にギリギリ身体が届いた。 間髪入れず、もう一度ジャンプしようとする。 だが坂道での踏ん張りが効かずにバランスを崩し、そのまま床に落下してしまった。 「ゆぶっ!」 衝撃。口から餡子が少しはみ出る。 「おかあさーん!」 赤ちゃんゆっくりたちが心配して駆け寄ろうとするのを、ゆっくり魔理沙は静かに押し留めた。 「だ、大丈夫だよ! ゆっくりそこで見ててね!」 ゆっくり魔理沙は何事もなかったかのようにニッコリ笑うと、もう一度チャレンジするために距離を取る。 無論、痛くないわけではないが、それでも子供たちを心配させないために我慢しなくてはならない。 それは親になったゆっくりとしての本能だった。 「……ゆっ!」 気を落ち着かせ、もう一度トライ。タイミングを見計らって、竈の坂道へ一直線に跳躍する。 べしゃっ、と身体が押し付けられる感覚。その感覚を維持したまま、ゆっくり魔理沙はもう一度ジャンプした。 一瞬の緊張。果たして自分はどうなった? 答えは、身体に触れる床の感触で分かった。 ゆっくり魔理沙は、見事に竈の上に着地していたのだった。 「ゆっ! ゆっ!!」 「おかあさん、すごい!」 遙か下方で、赤ちゃんゆっくりたちがやんややんやの喝采を母親に送る。 その声に満足しながら、ゆっくり魔理沙は鍋に近付いた。 この鍋を持って床に降ろすのは、物理的に不可能だということくらいゆっくり魔理沙の知能でも分かった。 ならば、方法は一つしかない。 「ゆっくり落ちていってね!」 体当たり。がん、という衝撃と共に鍋の位置が少しずれる。 もう一度アタック。ずず、ずず……と少しずつ鍋がぐらつき、そして…… がしゃーーーん!!! 豪快な音を立てて、鍋が竈から転がり落ちた。 床にぶちまけられるシチュー。掃除するのにかなり苦労することになるだろうが、無論ゆっくりたちはそんなこと知ったことではない。 赤ちゃんゆっくりたちは歓声を上げてシチューに群がり、ぱくぱく食べ始める。 「ゆっゆっ、つめたいけどおいしいね!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 「うっめ!!! メッチャうっめこれ!!!」 その様子を幸せそうに眺めていたゆっくり魔理沙は、床に水の入った桶が置いてあるのを発見した。 後で皿を洗うために浸けていたものだが、ゆっくり魔理沙にとってその桶は飲み水にしか見えなかった。 「みんな、お水もあるよ!」 地面に慎重に下りると、ゆっくり魔理沙は躊躇無く桶も引っくり返す。 水が一面に溢れ出し、勢いよく流れ出た皿は地面を擦って何筋もの傷を付けた。 「ゆゆっ、ちべたーい!」 「おみず、きもちいいね!」 「ごくごく、おいしーい♪」 赤ちゃんゆっくりたちは大はしゃぎ。風呂代わりに水浴びしたりするゆっくりまで現れる。 皆にとって、ここは最高にゆっくり出来る環境だった。 「……ゆっ!? みんな、何してるの!?」 と。 先程鍋を落とした音で目を覚ましたゆっくり霊夢は、台所の惨状を見て驚愕の声を上げた。 「あ、れいむ!」 ゆっくり魔理沙はぴょんぴょん飛び跳ね、フリーズしているゆっくり霊夢に近寄る。 そしていかにも自分は幸福です、というような顔で、 「おにいさんがまりさたちのために用意してくれたばんごはん、美味しいね!」 「……」 ゆっくり霊夢は口をぱくぱくさせるだけで反応しない。 「……? どうしたの、れいむ?」 不審そうな表情を浮かべるゆっくり魔理沙。気付いた赤ちゃんゆっくりたちも二匹の周囲に駆け寄った。 「おねえちゃん、どうしたの?」 「ゆっくりしていってね!」 「おねえちゃんのぶんもまだあるよ!」 悪意のない赤ちゃんゆっくりたちの言葉。 ゆっくり霊夢は何とか餡子の底から声を絞り出そうとして、 「ゆっくり霊夢っ!!!」 叫び声と、ぶち壊す勢いで開けられた扉の音にびくりと身体を硬直させた。 それは、ゆっくりが進入しないように置いておいた板が外れているのを発見し、慌てて帰宅した主人の声だった。 「ゆっ……ゆっ!?」 これはマズい、とゆっくり霊夢は思った。 何がマズいのかは分からなかったが、とにかく本能的な危険をゆっくり霊夢は感じていた。 どたどたという足音、そして、 「ゆっくりれいっ……む……」 惨状を見つけてしまう。 目を見開き、硬直する主人。 ゆっくり霊夢は固まったまま反応出来ない。 「……ゆっ!」 だが、大きな声に少し驚いたゆっくり魔理沙は、自分がここに来た目的を思い出した。 「みんな、来て!」 「ゆっ?」 「おかあさん、どうしたの?」 突然闖入してきた初めて見る人間の姿を興味津々に眺めていた赤ちゃんゆっくりたちは、母の言葉を受けてゆっくり魔理沙の周囲に集まる。 「みんな、お兄さんに『挨拶』するんだよ!」 「「「ゆっ!!!」」」 朝、ここに来る道中で母に教わった『挨拶』。 赤ちゃんゆっくりたちはぽかんと口を開けっぱなしの男に向かって、精一杯の愛らしい顔で、 「「「ゆっくりしていくね!」」」 言った。 ゆっくり魔理沙は順繰りに赤ちゃんたちを見渡し、 「お兄さん、この前はごめんね! 赤ちゃんたちをとくべつにかわいがっていいから許してね!」 そして、 「だから、みんなでここに住まわせてね!」 その日、ゆっくり霊夢はゆっくりれみりゃやゆっくりフランなど足元にも及ばない恐怖を味わった。 それはいつかの『お仕置き』すらも凌駕する、圧倒的なまでの修羅の形相だった。 「おにいさん、ここからだして!」 「おなかすいたよ!」 「ここじゃゆっくりできないよ、おうちかえる!」 赤ちゃんゆっくりたちの声。 俺はいらついた風を装い、ゆっくりたちを閉じ込めた透明の箱を蹴り上げる。 「五月蝿い、殺されないだけありがたく思え!!!」 「ゆゆっ!!?」 衝撃と振動。 赤ちゃんゆっくりたちは怯えて隅に固まり、震えながら泣き出してしまった。 「やめてね! 赤ちゃんたちに酷いことしないでね!!」 と、こっちはゆっくり魔理沙。 赤ちゃんゆっくりたちを入れた箱とは別の小さな透明の箱に詰められ、ずいぶんと苦しそうだ。 子供たちを庇おうとするその姿勢は、いつかの自分勝手な姿からは想像出来なくて少し吃驚する。 「お兄さん、まりさたちを許してあげて!」 更に別の箱、こちらは少し空間のゆとりがある透明の箱の中で、ゆっくりれいむは俺に温情を訴えかける。 ゆっくり魔理沙たちを家の中に入れてしまった罪で閉じ込められてなお、友達の安否を気遣うとは……流石我がペット。 ぶっちゃけた話、俺は別にそこまで怒り心頭というわけではなかったりする。 確かにあの惨状を目にした瞬間、ちょっと怒りの沸騰点が限界を超えかけた。 でもそこを鋼の精神でぐっと堪え、ゆっくりたちを閉じ込めるだけに留めている。 何故殺さなかったのか? 勿論『殺害』という直接的な攻撃を俺が嫌っているというのもある。 だがそれ以上に、 「ほーれほれ」 「ゆゆっ!? お、おかあさーん!」 「ゆっくりやめてね! 赤ちゃんを放してね!!!」 こいつらの泣き叫ぶ声と必死の表情が、最高に俺の心を満たしてくれる。 殺してしまったら、この愉悦は味わうことは出来ない。 自分の唇がすごい勢いでひん曲がっているのを感じる。 蓋を少し開き、赤ちゃんゆっくりの一匹を掴み上げた。 ああ、ゆっくり魔理沙の懸命な顔……そそる。 「しかしぷにぷにしてんなー、こいつ」 掌に乗せた赤ちゃんゆっくりの頬を突く。 最初は優しく、そして少しずつ力を込めて。 「ゆ、ゆゆっ、いたいよ! ゆっくりできないよ!!!」 最初はくすぐったそうにしていた赤ちゃんゆっくり霊夢だったが、力が入ると苦しそうな声を上げた。 その様子を見て、ゆっくり魔理沙が半狂乱で泣き叫ぶ。 「な゛ん゛でごん゛な゛ごどずる゛の゛ぉ゛ぉぉぉぉ!!?」 「何故? 分からないのか?」 いつかのような質問。あの時の痛みを思い出したのか、ゆっくり魔理沙がびくりと震える。 「ここは、誰の家だ?」 「お……お兄さんのおうちです……」 おぉ、覚えていたか。感心感心。 「で、お前は何をしていた?」 「あそんでました……」 「それは別に構わん。その次だ」 「お兄さんが用意してくれたおゆうはんを」 「違う」 赤ちゃんゆっくり霊夢にデコピン。 結構本気で叩いたからか、「ゆ゛ーっ!!!」と泣き出してしまった赤ちゃんの姿を見て、慌ててゆっくり魔理沙が訂正する。 「まりさたちのじゃないおゆうはんを勝手に食べてしまいました!」 「そして?」 「お水も勝手に飲んでしまいました!」 「ふむ」 もう一度デコピン。赤ちゃんゆっくり霊夢の泣き声が激しさを増す。 ゆっくり魔理沙は俺の動きを止めようと必死に箱をガタガタ揺らした。 無駄な努力ご苦労さん。 「さっき言ったよな? ここは俺の家だって」 「そ、そうです、だから赤ちゃんをゆっくり放してね!」 「あ?」 「は、放してください!」 ゆっくりが敬語を使ってるのは面白いなぁ。 「で、お前は人の家で、俺が俺のために作ったシチューを床にぶちまけたわけだ? お前の都合のために?」 「あやまります! あやまりますからまりさの赤ちゃんにひどいことしないでぇぇぇ!!!」 ゆっくり魔理沙の顔はもう涙で皮がべちょべちょになっていた。 うはぁ、やべぇ。超快感。 だけど台所の掃除と扉の修理で時間を使いすぎた。 はっきり言って俺は眠い。 今日はゆっくり魔理沙に『絶望』を知ってもらうだけで終わらせてしまうか。 俺は泣きながら俺の手を逃れようとする赤ちゃんゆっくり霊夢を指で掴むと、 「あーん」 「ゆ゛ゆ゛っ!!?」 大きく口を開き、奥歯に挟んだ。 「や゛め゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇぇ゛ぇ゛ぇ!!!」 そんなに騒がなくても食わないよ。 まだ。 俺は奥歯に挟んだ赤ちゃんゆっくりを見せ付けるように、ゆっくり魔理沙と他の赤ちゃんゆっくりたち、そしてゆっくり霊夢の箱を順繰りに回る。 「いいか、今からお前に問題を出す」 うっ、しゃべりづらい。 「お前が十秒以内に答えられたら子供は助けてやる。答えられなかったら子供は食われる。分かったな?」 「わ、わかったからいそいでもんだい出してね!」 歯と歯の間で母の名を呼びながら泣き叫ぶ(口の中に振動が起きて少し気持ち悪い……)赤ちゃんゆっくりを見つめて、ゆっくり魔理沙は俺を急かす。 おやおや、ゆっくりのくせにゆっくりしないでいいのかな? まぁいいや。 「問題。ゆっくり魔理沙には七匹の子供がいます。ある日ゆっくりれみりゃに襲われて二匹殺されてしまいました――」 逃げた先でゆっくりフランの群れに遭遇してしまい、また二匹無残に殺害されました。 更に発情期のゆっくりアリスと出会ってしまい、ゆっくり魔理沙は子供の一匹を犠牲にして逃れました。 しかし家に帰ると、そこはゆっくり霊夢の一家に占拠されていました。 ゆっくり霊夢たちに押し潰され、また一匹子供が死んでしまいました。 そうこうしてるうちにお腹が空いてしまったゆっくり魔理沙は、残った子供をぺろりと食べてしまいました。 さて、子供は現在何匹残っているでしょう――? 「ゆっ!? ゆ、ゆっくり……」 ゆっくり魔理沙は顔を顰めて考え出す。 くくく、所詮ゆっくりブレイン、答えられまい。 しかもゆっくりれみりゃなどの天敵の名前をわざわざ出している。本能的な恐怖で冷静な思考なで出来ようはずもない。 「なーな、ろーく」 「ま、まってね! ゆっくりかぞえてね!」 「ごー」 焦ってるゆっくり魔理沙も可愛いなぁ。 その頬を引っ張りたい。 「さーん、にー」 「ゆゆゆゆっくりしてね!!! ゆっくりして」 「いーち」 「ゆ……う゛わ゛あ゛あ"ああぁ゛ぁぁ゛ぁ゛ぁぁぁ゛!!!」 「ぜろー、残念でしたー」 やっぱり無理だったか。 ゆっくり魔理沙は何とかしようと、目に見えて暴れ出した。 だが狭い箱の中、己を苦しめるだけだ。 俺は口の中から聞こえる赤ちゃんゆっくり霊夢の泣き声を聞きながら、他の赤ちゃんゆっくりたちを閉じ込めた箱の前に移動した。 「おにいさん、なんでこんなひどいことするの!?」 「はなして! いもうとをはなしてね!」 「ゆっくりできないおにいさんはゆっくりしんでね!」 口々に喚きたてる赤ちゃんゆっくりたち。だけど俺が箱を蹴ると大人しくなる。 「非常に残念だが、こいつは死ぬ。あーあ、残念だなぁ。お前たちのお母さんがちゃんと問題に答えられてれば、こいつも助かったのになぁ」 まるでゆっくり魔理沙が全て悪いような言い方。 勿論、どう考えても悪いのは俺なのだが、ゆっくりの餡子脳ではそんなこと分かるはずもあるまい。 「お前たちのお母さんのせいでこいつは死ぬのかぁ。あーあ。酷い親だよなぁ」 「ゆっ!?」 「そんな、おかあさん!?」 赤ちゃんゆっくりたちが一斉に母親の方を振り向く。 ゆっくり魔理沙は違うと言いたげに身体を少しだけ揺らした。本当は首を振りたかったのだろうが、箱が狭くて身動きが取れないのだ。 「ち、ちがうよ! おかあさんは赤ちゃんをたすけようとしたよ!」 「それなら赤ちゃんは助かってるはずだよなぁ。もしかしたら、お前たちも見殺しにされるかもなぁ」 論理の破綻した言葉。 だが、それは赤ちゃんゆっくりたちを突き動かす原理になる。 「ひどいよ、おかあさん!」 「ここにつれてきたのもおかあさんだったよね!」 「れいむたちがひどいめにあってるのもおかあさんのせいなんだ!」 「おかあさんはゆっくりしね!」 「「「ゆっくりしね!!! ゆっくりしね!!!」」」 「や゛め゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛!!! ぞん゛な゛ごどい゛わ゛な゛い゛でぇ゛ぇ゛ぇぇ!!!」 子供を護ろうと必死だった母親が、護ろうとした子供たちに糾弾されて泣き叫ぶ。 人間ならば同情を誘う光景だが、こいつらはゆっくり。 快感しか生まん。 「さて」 俺は再びゆっくり魔理沙の前に戻り、口の中を見せた。 相変わらず、奥歯に挟まってがたがた震えている赤ちゃんゆっくり霊夢の姿がそこにある。 「こいつを助けたいか?」 「だずげであ゛げでぐだざい゛ぃ゛ぃ!!!」 「うん、でも駄目」 ぷちん。 俺は口を開けたまま、見せ付けるように奥歯で赤ちゃんゆっくり霊夢を押し潰した。 飛び散る餡子。意外と美味しいが、それよりも生命を奪った生理的な罪悪感を覚えてしまうのは俺がゆっくりを愛している所以か。 「う゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!!!」 ゆっくり魔理沙のこれ以上ないという悲鳴。 いいね、ゾクゾクする。 先程の罪悪感はそれで消し飛んだ。 さて、じゃあ眠るとするか。 明日は休みだ。 もっと遊ぼうな、ゆっくり魔理沙…… 続く。 このSSに感想を付ける
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※最投稿です。wikiのみなさん昨日は失礼しました。 ⑨<バカって言うやつがバカなのよ!このバカ! 普通のゆっくり制裁 「うっめ!!これめっちゃうめ!!」 「みんな、ゆっくりしないでいそいでたべるよ!」 朝畑に着てみたら、畑で黒い帽子と赤いリボンが野菜を食べていた。 収穫間際のにんじんや大根が見るも無残な姿に変わっていた。 「ゆっ!?おじさんはゆっくちできるひと?」 『普段はゆっくりしてる人だ』 「まりしゃもゆっくりだいちゅき すーりすーり」 いつの間にか野菜を齧っている奴らよりもふた周りほど小さいやつが話しかけてきた。 こんな変な生き物が人語をしゃべるのにも驚いたが、 そんなことよりも、収穫間際の野菜たちを食べられた怒りの方が大きかった。 『てめぇら!俺の畑で何してやがる!』 俺は思わず怒鳴りつけたが、こいつらは 「ゆっ!このおやさいはまりさたちがみつけたんだぜ、 おとなしくしていればいたいめをみないですむんだぜ」 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスにするよ! きたないじじいはでていってね!」 などと抜かしやがった。 聞いたことがある、人の頭のような形をして、 人語をしゃべり、人里のものを食い散らかして行く「ゆっくり」という生物を。 どうせ畑の野菜たちは商品にはならないのだから この目で見るのは初めてなので、少し観察してみた。 どうやらくろいぼうしをかぶったやつが「まりさ」で 赤いリボンをつけたやつが「れいむ」というらしい。 そしてそいつらの子供と思わしき 5匹の野球ボールほどの大きさのれいむ1匹とまりさ4匹、総勢7匹のようだ。 先ほど話しかけてきたのは子供のれいむのようだ。 私が観察していると 「れいみゅはとめたんだよ…けどおきゃあしゃんたちが…」と言ってすまなそうな顔をしてから親のほうへ跳ねていった。 そのはねる姿 言葉遣い 一口二口しか食べられていない野菜たち 私は苛立ちを覚えてきた 村の周りには妖怪たちが住んでいて、めったなことでは手出しはしてはいけないと教わっていた。 こいつらはどう見ても妖怪だ、どんな能力を持っているのか計り知れない。 弱そうな外見でありながら実はとても強い妖怪であった例などいくらでもあるのだ。 だが、それでも私の怒りは収まらない。 私は妖怪に詳しい人物に教えを受けることにした。 私が離れていくのを見て 「ふん!まりささまにおそれをなしてにげだしたんだぜ!」 「ほんとうにダーリンはつよくてたくましいわ!」 「あんにゃきちゃないじじいいなくなってすっきりーしたよ」 私は苦々しくその言葉を聴きながら復讐に燃えていた。 「そうか、お前のところにもゆっくりがでたか」 私は親戚の叔父の家に来ていた、勿論ゆっくりのことを聞きにきたのだ。 「いいか、あれは確かに妖怪だが、中身はただのまんじゅうだ」 え? 「そのうえ、力も弱いし頭も悪い。これと言って能力もない にもかかわらず、態度だけでかくて、何も知らないやつはびびってしまう、お前みたいにな」 私は叔父にどうすればいいか対策を聞いてみた 「そうだなあ、あいつら馬鹿だからまた明日も畑に来るだろうから わなでも仕掛けとけばいいんじゃねえか? そうだ、あいつら加工所ってとこに持ってけばいい金になるらしいぞ」 私はそれを聞いて一目散に家に帰ってみた 案の定畑は食い荒らされていてそこには何もいなかった。 私は街の本屋でゆっくりの罠の作り方を調べてみた。 次の日… 「ゆっ ゆっ ゆっ!」 早朝から大きな声を上げながら、ゆっくりどもがやってきた。 私は畑がよく見えるところから様子を眺めていた。 「ゆっ!なにこれ!これじゃゆっくりできないよ!」 畑の周りは昨日の内にネットで囲んでおいた。 これじゃ通れないよ、どうするダーリン」 「へっ!こんなものまりささまにおまかせだぜ!」 そういうとまりさは助走をつけてジャンプ! 「ゆがっ!?」 どうやら後ろ足(そもそも足があるかわからないが)が引っかかって顔面から落ちたようだ。 「いたいんだぜぇ!!こんなもんつくったやつはじねええぇ!」 まりさはネットに向かって体当たりをしようとした、が 「どぼじでがらまるんだぜぇぇぇ!!!?」 さすがヤマメ印のスパイダーネットだ、よく絡まってくれた。 まず1匹捕まえた、さて残りのやつらだが… 「ダーリンがたいへんよ!みんなでたすけるのよ!」 ゲスな家族だと思っていたがそうでもなかったらしい 皆で絡まった糸を取り外そうとして銜えているが 「どぼじでがらばっじゃうのおおぉぉぉ!!?」 ミイラ取りがミイラになったようだ。 家族全員捕まったところで私が姿を見せると 「おいじじい!はやくおれさまをたすけるんだぜぇ!」 「いまたすけたら、おれいにやさいくずをあげるわよおぉぉぉ!」 「みゃみゃぁぁ!?たちゅけてぇ!」 とおおさわぎになった。 そこで私が罠を仕掛けたことを告げると。 「いまならゆるしてやるんだぜぇ!はやくごめんなさいしてどげざするんだぜえ!!」 「ついでにはやくこのあみをはずしてねええぇぇ!」 「ゆっくちぃー!!おこるんだよ!!ぷんぷん」 などと叫んでいたもののどうすることもできない様子を見て思わず私は噴出してしまった。 さて、捕まえたがいいが、意外とはずすのも面倒だなあと思っていると、 「ゆっ!あそこにわなにかかったばかなかぞくがいるわ!」 「ああはなりたくないねーわかるよー」 「ちーんぽ」 通りすがりのぱちゅりー、ちぇん、みょん、が森から出てきた。 そうだ、いいことを思いついた。 『みょん、ちょっといいかな?』 「ヴェニス?」 みょんは多少後ずさりしたがこちらに敵意がないとわかったように口を開いた・ 『この馬鹿親子たちを助けてあげてほしいんだ』 「みょん!?」 「みょん!それはきっとわなよ!にんげんのいうことをきいてはだめよ!」 「あぶないんだねーわかるよー」 『助けてくれたらお野菜をあげるよ』 「ちーんぽ!!」 みょんは了解したようだ 「きけんよみょん!わたしたちはにげるわ!」 「せんりゃくてきてったいだねーわかるよー」 と言ってぱちゅりーとちぇんは森の木陰まで逃げていった だが、こちらの様子を伺っているのがばればれである さすが餡子脳といったところだろうか 『さてみょん、ネットだけ切ってね、くれぐれも中の物まで切らないようにね』 「ちーんぽ」 ざくり 「たすかったんだぜ、やいじじい!こんなところにとじこめて ただですむとおもってるのかだぜ!おれさまはつよいんだぜ! ほんきをだせばおまえなんかいちころなんだぜ…ってきいているのかだぜ!」 わたしはそのころみょんにお礼の野菜をプレゼントしていた 『仲間と一緒に食べるんだよ、あとここにはもう近寄らないんだよ』 「ちーんぽ」 野菜を持って仲間のほうへとかけていくみょんをみながら私は考え事をしていた。 「おい」 「なんなんだぜくそじじい!!はやくおれさまたちにもやさいをよこすんだぜ!!」 『お前らもうここには来るなよ、きたらもっとひどい目にあわせるからな』 「そんなことしらないんだぜ、それにもうドスたちもここにむかっているんだぜ」 『ドス!?ドスもいるのか…好都合だ』 「さっきからなにひとりでしゃべっているんだぜ、きょうはひどいめにあわされたからかえるんだぜ いたいめをみなくてよかったなくそじじい!まりささまがほんきになれば…」 もうまりさたちの声は聞こえない ドスがくる それだけが私の頭の中にあった。 次の日 「ここのいちばんえらいひとをだしてね!!」 早朝から大きな声が響く 村中にすでに知れ渡っていることではあったが いざとなると緊張もする。 「はやくしてね!ドスはぐずはきらいだよ!」 そこに出て行く私 『やありっぱなドスさんどうしたんですか?』 「ゆゆっ!きのうなかまがこのむらでいじめられたからほうふくにきたよ!」 それとゆっくりしょくりょうをだしてね!」 「はやくだすんだぜ!」 「そうよそうよ!いなかものはこれだからきらいよ!」 『そうでしたかそれはすみません。 お詫びと言っては何ですがそこの畑の作物をすべてドスの群れに差し上げます。 どうか許してください』 ゲラゲラゲラ!!! 笑い声が響く 「やっぱりにんげんはばかでのろまでくずだね、ドスのすごさもわからないではむかうなんて」 「でもやさいがてにはいったわ、これでふゆがこせるわ」 「じゃあこのやさいはドスたちのものだよ、はむかったらドススパークでくろこげだよ!」ズドーン! ドスはドススパークを打って村人たちを威嚇した。 ドスの群れは我先に畑へと入っていく、が 「あがぢゃんがぁぁぁ!?」 ゆっくりの赤ちゃんたちが一瞬で消えてしまったのだ。 「どぼぢでぇぇぇ!!!」「どごいっだのおおおお!??」 原理はこうだ まず落とし穴を作る その上に竹でできた格子状の物を置く 上からではわからないように葉っぱや土をかけておく すると小さいゆっくりだけが落とし穴へ落ちていくと言う仕組みだ ちなみに下は藁が引いてあって赤ちゃんゆっくり達は無事だ。 「ゆっくちぃ…いちゃかったよぉ…」 「まっまーどこなにょぉー」 「まってってね!いまドススパークで…」『まった』 ドスの言葉をさえぎったのは私だ。 赤ちゃん達が入っている落とし穴に液体をかけていく 「ちべちゃい!」「ぬるぬるしててきもちわりゅいよ…」 「今かけたのは油だ」「どぼじでぞんなこどずるのおおおおぉぉぉお!?」 『よく燃えるからだ、そんなこともわからないのか?』 「ぞういうごどをぎいでるんじゃないいいぃぃぃ!」 『いまドススパークを打てば間違いなく油に引火して赤ちゃん達は全滅だな』 「ドスゥゥゥ!どうするんだぜええ!」 「ドス!あかちゃんをたすけて!」 「ゆぎぎ…」 『さあ!どうする時間はないぞ!』 気がつくと村人のほとんどがたいまつを持っていた。 いつ投げ込まれてもおかしくはない。 「わかったよ!おやさいがほしいよ!あかちゃんはあきらめるよ!」 ゆっくりたちは耳を疑った。 「あかちゃんはつくれるけどおやさいはとりにくるのがめんどうだよ、 だからドスはおやさいをとるよ!」 「ドスぅぅぅぅ!!!」 「ドスのはくじょうものぉぉぉぉぉ!!!」 ゆっくり達の悲鳴が聞こえる、当たり前と言えば当たり前だろうが 『じゃ、いらない赤ちゃん達、さようなら~』 ぽいっ ゴオオオオオァァァァッ!! 「アジュイィィィィィ!!!!」 「おぎゃああちゃあああああ!!!!!」 「ばりざだげだずげるのぜぇぇ!!!」 そこはまさに阿鼻叫喚地獄絵図となった 数十分後 あたりは焦げた餡子の臭いが立ち込めていた。 「しかたないんだぜ、これもいきていくためにはひつようなんだぜ、 だからドスをうらまないでほしいんだぜ…」 と言う割には帽子に野菜を山ほど詰め込んでホクホク顔のドスだった。 「ゆぅぅ…あかちゃん」 「しかたないんだぜ、やさいをもってかえるんだぜ」 正直冬の間の食料に困らなくなってほっとした家族が何軒もあったことだろう、 意外と疲弊した表情のゆっくりが見られなかった。 それが強いて言えば誤算と言えば誤算だったのだろうか 「ゆっ!!なんなのぜこれは!!」 群れが森の入り口に差し掛かったところで 大きな網が群れ全体をつるし上げたのだった 「やれやれ、こんなにいるとは思っていませんでしたよ」 『いやあ、おかげさまで助かりました』 「いえいえこちらも仕事ですから、 これだけいれば冬の間のゆっくり不足の解消にもなるでしょうし、 それに何よりドスを捕まえられたのが大きいですね、 これで研究もはかどりそうです」 『ありがとうございますこれで私も冬が越せそうです』 『ただ、これだけの状況を作り上げてもストレスを感じた風なゆっくりがあまりいないのが、 不思議と言えば不思議ですね。』 「まあドゲスの群れにはゲスが集まりやすいですからね、そういうこともあるでしょう、 値段は多少割引になってしまいますがね。」 『そうですか、この焼けたゆっくりはどうしましょう』 「そのまま肥料としてお使いください、いい肥料になりますよ」 『そうですか、いたれりつくせりですね』 ハハハハ… 「おいじじい!おれたちをどうするんだぜ!!!」 『ああ、きみたちは加工所に売り飛ばすんだよ、野菜の代わりにね』 「がごうじょ!!!いぎゃあああぁぁぁ!!」 ユッサユッサ 大きく網が揺れた瞬間1匹のゆっくりがころがり落ちた。 「ここはゆっきゅりできないむれだね!れいむあたらしいむれをさぎゃすよ!」 「あら?これいむだわ」 「きっとむれからはぐれたんだねーわかるよー」 「いっしょのむれにいれてあげるちーんぽ!」 「ゆっ!ありがちょーおねぇちゃんたち!」 その後、子れいむはぱちゅりー達の群れで幸せに暮らせたかどうかはわかりません。 レイパーにレイプされて死んだかもしれません れみりゃに食べられたかもしれません。 それでもあの時つかまっているよりは幸せになったでしょう。 終わり このSSに感想を付ける
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ここはゆっくり草原。 猫や蛇、れみりゃ種といった捕食する生物がほとんどいないゆっくりの楽園だ。 その中に大規模なコロニーを築くゆっくり大家族がいた。 れいむ種やまりさ種、ちぇん種にみょん種といった色んなゆっくりの家族が寄り添い協力して過ごしている。 今日も母ゆっくりと中ゆっくりの半分がまだ小さいゆっくりや赤ちゃんゆっくりのために餌を集めに出かける。 残り半分のゆっくり達は子供たちを守ると同時に遊びの相手をしてあげる。 この平和なゆっくりコロニーの中で子供のゆっくりたちはすくすくと育っていくわけである。 そんなゆっくりコロニーの日常を観察しようと思う。 1.食事 餌を取りに出かけたゆっくり達が帰ってくるとこのゆっくり草原は騒がしくなる。 基本的には自分の子供/妹たちにしか餌を与えないようである。 なので食事の際は家族ごとに点々と寄り添って食事を行う。 だが、この時に面白いことが起きる。 家族ごとに集まるときにゆっくり達は誰が自分の娘や妹なのか分からないのだ。 そこで起きるのが『子の奪い合い』だ。 「この子はわたしのこどもだよ!!」 「ちがうよ!わたしのこども!!」 母であるゆっくりれいむが二匹争っている。 いや、そこらじゅうで何組かの母ゆっくりが争っている。 「ちがうよ!おかあさんはこっちだよ!!」 しかし子ゆっくりは母を覚えている。 母ゆっくりもそれを知っているようで、子ゆっくりが主張すれば大抵その場は収まる。 だが、その時に何も言わず本当の母を探している小ゆっくり達は大抵悲惨な結末を迎える。 「わたしのこどもだからこっちね!!」 「ちがうよ!!こっちだからね!!」 自分の子供だと主張しあう母たちに挟まれておろおろしている小ゆっくりを母ゆっくりが咥えて引っ張る。 そうすると取られてたまるかともう一方の母ゆっくりも咥えて引っ張る。 「ゆっくりはなふぃふぇね!!」 「そっちこそはなふぃふぇね!!」 小ゆっくりを引っ張り合う母ゆっくり。 「い”だい”よ”!は”な”じでぇ”!」 強い力で両側に引っ張られて体が引き裂かれる痛みに襲われる小ゆっくり。 しかし興奮した母ゆっくりはそんな事はどうでもいいようだ。 「や”あ”あ”あ”!じぬ”う”っ!!」 ばつんっと小ゆっくりの皮が真中から裂けて中身が地面へと落ちていく。 小ゆっくりを奪い合った結果殺してしまうなんて大事件のはずだが、他のゆっくりは自分の食事に夢中で気づく様子もない。 「そっちのせいだからね!!」 「ゆっくりあやまってね!!」 犯人である母ゆっくり達も悲しむ様子もなく、責任転嫁しあうとぷいっと顔を背け合う。 小ゆっくりの本当の母親はそのすぐ傍で「うっめ!めっちゃうめっ!」などと食事に夢中なのだから何とも報われない話である。 大体一回の食事で2~3匹の子ゆっくりがこういった惨劇の被害者となるが、小ゆっくりの数は多い。 なので気づくものもいないし、気づいたとしてもすぐに忘れてしまうのだ。 この子の奪い合いは、このような大規模なコロニーでないと中々見られない貴重な光景である。 2.外来者 今回の取材の中で面白い事件と遭遇した。 草原の外からだろうか、ゆっくりアリスが数匹この大家族の仲間入りをしたのが始まりである。 ゆっくりアリスは特にゆっくり魔理沙と仲が良く、よく寄り添っていた。 だからといってまりさ種だけじゃなく他のゆっくり種ともうまくやってるようだ。 子ゆっくり達は初めて見るゆっくり種に興味心身らしい。 「ゆっくりあそんでね!」「いっしょにゆっくりしようよ!!」 こんな感じでゆっくりアリス達にベタベタである。 そんな小ゆっくり達相手にもゆっくりアリスは優しく応じているようだった。 ゆっくりアリスが来てから数日。ふと違和感を感じた私は夜中のゆっくり達も観察することにした。 というのもいつの間にかアリス種の小ゆっくりが増えていたのだ。 さらに中ゆっくりの枯れ果てた姿が複数見受けられた。 間違いなくこれはゆっくりアリスが中ゆっくりに対して性行為を行った結果なのだろう。ともかくその瞬間を見ようと思う。 夜中、NITORI製の暗視ゴーグルにて観察を行う。 すると他のゆっくりが寝静まった頃、ゆっくりアリスが活動を始めたようだ。 ゆっくりアリスが同じぐらいの大きさのゆっくりに近づいていく。 母ゆっくりはゆっくりアリスにとっては大きすぎるから性交渉の相手にはならないのかな。 そんな事を思いながら見ていると、ゆっくりアリスは中ゆっくりではなく、中ゆっくりの傍で眠る小ゆっくりに向かっていることに気づいた。 小ゆっくりを襲うのかなと見ていると確かに襲った。性的な意味でじゃない。完全に踏みつぶしていた。 あの感じだと声も出ずに潰れただろう。 一瞬で潰れた饅頭と化した小ゆっくりをゆっくりアリスは食べていく。共食い? しかし食事は全員たっぷり食べていたと思うけど。 そうやって他数匹の小ゆっくりを潰して食べると、今度は中ゆっくりに寄り添うと交尾を始めた。 「はぁはぁ!ゆっくりさせてあげるね!!」 「あ”、あ”あ”~~!!」 どう見ても寝込みレイプです。 他のゆっくりアリスも見ると、同じような行動を取っていた。 しばらくするとゆっくりアリス達はすっきりしたようだ。 元寝ていた場所に戻って再び寝始めた。 そして寝込みを襲われた中ゆっくりはと言うと目を見開いた驚愕の表情で固まっていた。 頭の先から徐々に蔓が延びていた。 翌朝にはゆっくりアリスがまた増えていた。 そして数日後 さまざまな種類のゆっくりが生息していたこのゆっくり草原だったが、 今や生息するゆっくりの大半がゆっくりアリスになっていた。 母ゆっくりは自分の娘たちが減っているような気がしたが、元々自分の娘が何匹いるかなど知らないので気のせいかとやはり思っていた。 そして今日もゆっくり草原へ足を運ぶ。 するとすでに平和なゆっくり草原は無くなっていた。 母ゆっくりに群がり交尾を強制する大量のゆっくりアリス。 残り少なくなったアリス種以外のゆっくり達に襲いかかっていた。 とうとう隠れてゆっくりを襲うことをやめたようだ。 集団で襲われた母ゆっくりは最初抵抗したのだろう。何匹かのゆっくりアリスが潰れていた。 しかし集団で押さえつけられ、何度も絶頂へと押し上げられて動けなくなっていた。 どんどんと母ゆっくりの体から蔓が延びていく。 見るのは初めてだったが母ゆっくりは中ゆっくりと違って一回の強制性交渉で死ぬことはないようだ。 それでも体が蔓で覆われる頃には死んだ。 結局この草原はゆっくりアリスだけが住む草原となった。それも一日だけ。 ゆっくりアリスというのは安住の地というものに興味がないらしい。 大きなものも中ぐらいのものも、小さいアリスもそれぞれバラバラに草原から去って行った。 繁殖する相手がいないからここにいても仕方ないと判断したのだろう。 だがこの草原の外はゆっくりにとって危険な存在がたくさん生息している。 他のゆっくりに会えるゆっくりアリスは一割にも満たないだろう。 他のゆっくりに会うとゆっくりアリスは共生する。 そして小ゆっくりを殺し、中ゆっくりで仲間を増やす。そして最後は集団で母ゆっくりを襲うのだ。 今回はそれがただ大規模になっただけ。自然界ではよくあることなのだ。 ゆっくり草原もしばらくすれば徐々にゆっくりが戻ってくるだろう。 その時はまたゆっくりの生態を調べにここに来ようと思う。 終
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※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。二十回は……ちょっとだけ超えそう。 ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。人間から見れば。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※次回から虐待ラストスパート。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』16 目が覚めたとき、しばらくは状況がつかめなかった。 最初に白い天井が見えた。 仰向けのままひとしきり天井を眺めてから、伸びをして起き上がると、 周囲に家族の姿があった。 まりさ種もありす種も全員含めて、 起きているもの、眠っているもの、とにかく十三人全員がそろっている。 「ゆゆっ!?ゆっくりしていってね!!」 考える前に、れいむは挨拶した。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね……」 主に自分の子供たちから挨拶は返ってきたが、元気のない声だった。 「ゆぅ~?ゆっくりしてね!」 しかし、周りを見渡し、自分たちの置かれている状況が飲み込めてくるにつれ、 れいむもなんだかゆっくりできない気分になってきた。 「ゆゆっ?とうめいなかべさんがあるよ!」 自分たち十三匹の四方を、大きくて透明な壁が囲んでいる。 どちらを向いても出口は見当たらず、 体当たりをしたところで壊れてくれるようなものでもないことを、れいむは体感的に知っていた。 「ゆっ……ゆっくりできないきがするよ!! ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 れいむは飛び跳ねて叫んだ。 子供のれいむ達も同調する。 「ゆっくりできないよ!!かべさんはゆっくりどっかいってね!!」 「れいむをここからだしてね!!ゆっくりしないでね!!」 「かわいいれいむがでたがってるんだよおぉ!?なんでむしするのぉ!?ばかなのおぉ!?」 どれだけ叫ぼうと、壁はどいてくれる様子がなかった。 れいむは知っていた。このかべさんはゆっくりできない。 前にもこのかべさんに閉じ込められたことがあった。 そしてその時、自分たちは何をされていたのか。 「ゆぅうううううううううぅ!!?」 不安感がますます膨れ上がっていく。 思い出したくもないトラウマがれいむを焦らせる。 あそこからは逃げ出したはずだ。 あんなゆっくりできないことは、もう終わったはずだ。 「だしてね!!だしてね!!かわいいれいむをだせえぇぇ!!ゆっくりするなぁぁぁ!!!」 暴れているうちに、ガラスケースが一つではないことがわかってきた。 殺風景な白い部屋の中心に、どうやら自分たちはガラスケースに入れられ、テーブルに載せられているらしい。 そして自分たちの右側、部屋の中心部からずれたところにもう少し小さいテーブルがあり、 その上では、小さなガラスケースの中にあのれいむが入っていた。 金色のバッジをリボンにつけたそいつは、 あの施設から脱出するときに案内させたれいむだった。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 挨拶をすると返事が返ってくる。 れいむは金バッジに向かって質問した。 「かわいいれいむたちをゆっくりここからだしてね!」 「むりだよ!れいむもでられないんだよ!ゆっくりりかいしてね!!」 「ゆゆっ!れいむはやくたたずだね!!いいわけしないでどりょくしてね!!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおぉぉ!?」 口論しているうちに、部屋の中に入ってきたものがあった。 「ゆゆっ!!にんげんさんがきたよ!! ゆっくりここからだしてね!!あまあまもちょうだいね!!」 「あまあまちょうだいね!!それからしんでね!!」 入ってきたのは人間だった。 顔の確認もせずにれいむは色めきたったが、やがて顔を確認すると、別の感情から騒ぎ始めた。 「ゆゆゆぅ!!?ごみくずぅぅ!! れいむのおちびちゃんをころしたごみくずはれいむをここからだしてゆっくりしねぇ!!」 「だせぇぇ!!ここからだせぇぇ!!ごみくずぅぅ!! またいたいめにあいたいのかぜぇぇ!!? まりささまはてかげんしてやってたんだぜぇ!!つぎはほんきでおしおきするのぜぇぇ!!」 「はやくだしなさいいいいぃぃぃいなかものおぉぉぉ!!!」 変な棒で体を支えながら入ってきたのは、 かつて自分たちをガラスケースに閉じ込め、とてもゆっくりできない目に逢わせていたゴミクズ。 そのゴミクズを前に、れいむは涸れることのない怒りを爆発させる。 他の家族たちも同じようだった。 あの群れの中で、自分たちはこのゴミクズにたっぷりとお仕置きをしてやった。 そのおかげで、あんな棒をつかなければならないほどよろめいている。 もちろんあんなもので済ませるつもりは毛頭なく、これからも死ぬまでいたぶるつもりだ。 しかしとにかく、言語を絶する暴力にさらされ、たっぷりと訓戒を受けたゴミクズは、 自分たちとの上下関係を理解し、自分たちを恐怖しているはずだ。 ちょっと脅してやればすぐに言うことを聞くだろう。 れいむは確信し、ここから出すように命令した。 「ごみくずはぐずぐずしないでれいむたちをゆっくりここからだしてね!!」 「いやだね」 ゴミクズの答えに、れいむは耳を疑った。 なんだと? もしかしてこの人間は、あれほどのお仕置きをもう忘れたのか? 「にんげんさんがばかなのはしってたけど!ここまでばかだとはおもわなかったよおぉぉ!! ここからだせ!!だせ!!おしおきしなおしてやるからだせぇぇぇ!!!」 「だめだよ。もう出さない。ここでずっと苦しんでもらう。 前に言ったろう?お前たちはもう、永遠にゆっくりできないんだよ」 見ると、ゴミクズのほかにも二人の人間が入ってきていた。 一匹は小さい人間で、あの群れですっきり用人間として飼ってやっていたペットだ。 もう一匹はもっと大きくて、ずっと言うことを聞かなかったのろまなペット。 「ゆっ!おねえさん!ゆっくりしていってね!」 金バッジが箱の中で飛び跳ねはじめ、大きいペットのほうに媚びた声をあげはじめた。 しかし、ペットのほうは黙って見ているだけだった。 「れいむはおねえさんがだいすきだよ!! ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 くにゃりと頭を斜めにかしげ、にっこり笑ってみせている。 しかしペットのほうは、立場をわきまえていないらしく、話しかけてやっているのに返事をしようともしない。 「くそばばあ!かわいいれいむがはなしかけてあげてるんだよぉぉ!?へんじぐらいしてねぇぇ!!」 仲間が無視されているのにたまりかねてれいむは叫んだが、それでも返事は返ってこない。 「はーい、みんな、こっち向いてねー!」 小さいペットが両手を叩いてなにやらわめいていた。 皆がそちらを向くと、小さいペットは叫んだ。 「そっちのゴールドバッジをつけた子は別だけど、 プラチナバッジをつけたこっちのみんなは、これから死ぬまでゆっくりできませーん! 死ぬまで永遠に、痛くて苦しくて気持ち悪くてゆっくりできない目に遭ってもらいまーす。 ゆっくり理解してね♪」 その言葉を聞いた反応はさまざまだった。 「ゆっ!ゆっ!れいむはゆっくりさせてくれるんだね! おねえさんはれいむがだいすきなんだね!れいむもおねえさんがだいすきだよ!ゆっゆっゆ~♪」 自分は助かるという事実に安心してぴょんぴょん跳ねる金バッジ。 「げらげらげらげら!!やれるもんならやってみろだぜぇ!! すっきりさせるしかのうのないくそにんげんがまりささまをくるしめるとか、ぷげら!!」 「ほらほらぁ~♪くるしめてごらんなさぁ~い♪ゆっほほほほほほ!!」 自分よりはるかに劣る生物の妄言をせせら笑うまりさやありす達。 しかし、れいむは笑う気になれなかった。 「くそごみくずぅぅぅぅ!!!なにをいったああぁぁぁ!! れいむたちをくるしめるううぅぅぅぅ!!??そんなこといっていいとおもってるのおおぉぉ!? いっていいこととわるいこともわからないのおおおぉぉぉぉ!!!? あやまれ!!いますぐあやまれええぇぇ!!ぐずぐずするなぁぁぁぁ!!!」 どんなゴミクズだろうと、自分たちをゆっくりさせないなどと言う異常者は許すわけにはいかなかった。 れいむは怒りのあまりわめき続け、他のゆっくり達も同調して怒鳴り散らした。 「は~い、シャラ~ップ♪」 ガァン!! 小さいペットが、鈍く光る棒のようなものを握ってガラスケースに叩きつけた。 大きな音と伝わってきた衝撃に、一同は一瞬委縮する。 「みんな、これ覚えてるかな~?」 そう言って、小さいペットは部屋の隅にある黒い箱を指差した。 黒い箱はそれまで真っ黒なままだったが、その時ぱっと明るくなり、中に何かが映っているのがわかった。 「これは君たちです。二週間前の映像ですよー」 確かにそれらは自分たちだった。 頭の飾りと、そして置かれていた状況の記憶が認識する。 フックで上顎からつり下げられ、歯の抜けた口を限界まで開かされ、トウガラシを詰め込まれて痙攣するまりさ達。 我が子を救うために走り続け、歌いつづけ、様々な終わりなき苦行を強いられているれいむ達。 孫ありすの海の中で休みなく犯されつづける子ありす達。 電極を性器につなげられて際限なくすっきりしつづけるありす。 「ゆんやああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??」 極限の苦しみのトラウマがまざまざと甦り、れいむ達は絶叫した。 同時に、どうにもならなかったあの無力感が記憶に呼び覚まされる。 この人間共は、今また、同じ苦しみを味わわせるという。 「やべろおおおおおおおおぉぉぉぉーーーーーーーっ!!!」 まりさが叫んでいた。 「まりささまににどとそんなまねはさせないのぜ!!! あれはひきょうなてをつかったからそっちがかったんだぜ!! こんどはそっちがいじめられるばんなのぜええ!!」 「はいはい、じゃあさっさと済ませようね」 小さいペットが箱の中からまりさを掴み上げ、床に下ろした。 「じゃ、かかっておいで。あたしをいじめてごらん」 「ゆっ……ゆっへっへっへ!! くそごみくず!まりさのこわさがわかってないようなんだぜぇ!? まりささまのちからをおもいしらせてや」 「はいはい、時間が押してるよー」 「ゆぎぇべぇぇっ!!?」 たちまちのうちに、まりさが壁に叩きつけられていた。 何が起きたのか理解できなかった。 大きくて強いまりさは、ドスまりさを除けば、ゆっくりの中では一番強いと言っていい。 少なくともれいむはそう確信していた。 しかしそのまりさは、小さいペットの前に、なすすべなく蹂躙されていた。 「ゆびぇ!!やべ!!やびぇっ!!ぼっ!!げらだいでぇぇぇぇばっ!!」 「うん、負けを認めるかなー?」 「みどべばず!!みどべばずがらぼうやべでええええええ!!!」 「はいOK!」 言うが早いか、小さいペットはまりさを掴むと、 さっさとガラスケースの中に投げ込んで戻した。 「はい、他ににんげんさんと戦いたいゆっくりはいるかなー?」 「……………!!!」 一番強いまりさを赤子扱いした相手に対し、名乗りを上げる者はいなかった。 「はいじゃあ、また苦しんでもらいまーす。いいですねー」 そう言い、小さいペットはいまだに映像を流している黒い箱を指差す。 「い!!いやぢゃあああああああぁぁぁぁぁ!!!」 「わっがざんぼういやあああああああああああああゆっぐりでぎだいいいいいいいいいぃぃぃぃ!!!」 「ゆっぐりでぎだいどいやあああああああああいやああああああああああああーーーーーーっ」 「もうべにべにいじべだいでえええええ!!!おでがいじばずうううううううううう!!!!」 「はい駄目でーす。逃げ場はないよー?逆らってもまりさみたいにやっつけられちゃうよー。 君たちにはどうすることもできませーん」 「ゆんやあああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ!!!!」 なぜだ。 あの時、自分たちは人間たちに逆転勝利し、逆に人間を制裁してやったはずだ。 しかし、今また、どうしようもない窮地に追い込まれている。 なぜ勝てないのだろう。 なぜあの時は勝てたのだろう。 わからない。 しかし少なくとも、今自分たちは、どうあっても勝てない相手になすすべなく苦しめられるしかないことはわかった。 れいむの心を絶望が染める。 絶望に染められた心の中に、ひとつの衝動、疑問が渦巻く。 どうして。 どうして自分たちだけが、こんなひどいことをされなければいけないのだ。 「どぼぢで……………」 「ん、何かな?れいむちゃんどうぞ」 「どぼぢでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!??」 絶叫するれいむに、小さいペットは手を叩いた。 「はい、いい質問ですね! あのね、これは罰なんだねー。 君たちが悪いことしちゃったから、お仕置きしてるの。わかるかなぁ?」 お仕置き? こんな下等で野蛮な獣どもが、自分たちにお仕置きするなどという傲慢さも我慢できなかったが、 それ以上に不可解なことがあった。 「れいむなにもわるいことしてないいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 「したよー。したした」 「れいむたちがなにをしたのおおおおおぉぉぉぉ!!? なんでっ!!れいむがっ!!わるいのおおぉぉ!!?むちゃくちゃだよおおぉぉぉ!!!」 「えーとね、根本的なことを言えば、ゆっくり風情が人間をバカにしたことだよねー」 れいむは耳を疑った。 自分たちゆっくりが、人間をバカにした。 それが悪いのか?それが罪なのか? 単なる事実ではないか。バカという言い方だって、人間ごときにだいぶやさしいほうだ。 「ばかでしょおおおおおおおおお!!!? ばかをばかといってなんでわるいのおおおおおおおぉぉぉぉ!!?」 「うん、ところで、それよりもっと問題なのはやっぱり人殺しだよね。 長浜さーん、あと、どうぞー」 「ああ、はい」 小さいペットが声をかけたのはあのゴミクズだった。 ゴミクズは椅子にかけたままで少しの間れいむたちを眺めわたしてから、口を開いた。 「お前たちは俺の子供を殺した」 「ゆっ?」 「覚えてないのかい。俺の奥さんを転ばせて怪我をさせ、そのお腹にいた子供を殺しただろ?」 おぼろげな記憶をたどる。 「ゆゆっ!!にんげんのあかちゃんはおはだがとってもとかいはだったわぁぁ!!」 ありすがぺにぺにを屹立させていた。 忘れられぬすっきりの快感を反芻してよだれをたらしている。 れいむの中にも、忘れかけていた記憶が甦る。 そういえばそんな事をした。 この男のつがいの腹を何度も叩き、子供を出させ、それをありすが犯し。 この男の泣き顔を眺めたときの快感。 まさか。 まさか、まさか、あの時のことを言っているのか? 自分たちをあんな目に逢わせ、死ぬまでゆっくりさせないというその理由が、 まさかあの時のことなのか? 「俺の奥さんは首を怪我して、ずっと眠ったままだ。 人間はあそこを怪我すると動けなくなるんだよ。 そして俺の赤ちゃんは、そこのありす達に犯されて死んだ」 れいむは、自分の耳が信じられなかった。 「だから……」 「うん?」 「だから……だから……あかちゃんをころされたから……れいむたちをゆっくりさせないの?」 「そうだよ。俺はお前たちを恨んでいるし許さない。一生ゆっくりさせないつもりだよ」 一瞬、思考が止まった。 ほぼ真っ白になりかけた視界がぐらぐらと揺れる。 あまりの怒りと、そして呆れが、れいむの体内の餡子を攪拌していた。 そんなことのために。 そんなことのために、この人間共は、れいむ達を憎んでいるのか。 そんなことのために、れいむ達の赤ちゃんを殺したのか。 そんなことのために、れいむ達は死ぬまでゆっくりできなくされるのか。 あまりにも理不尽で、想像を超えていた。 動機と行為がまったくつながっていない。 これではまるでギャグではないか。 このにんげんさんどもはいったいなにをいってるの? なんでそうなるの? 「なにばかなこといってるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!??」 口が勝手に叫んでいた。 どうしようもなく溢れてくる激情を抑えることができない。 「ばか!!ばか!!ばか!!ばか!!くそばかあああぁぁぁぁぁ!!!! そんなっ!!そんなかんちがいで!!あんなことっ!!あんなっ!!ぜったいにゆるさないよおおおぉぉぉ!!!」 「勘違い?」 ゴミクズが不思議そうな顔をして聞き返してくる。 見下げ果てた。呆れ果てた。こんな白痴どもに道理を説くことさえ空しい。 しかし、無駄とは知りながら、殺された子供たちのことを考えると叫ばずにはいられなかった。 「かんちがいでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!! なんでっ!!それでっ!!れいむがわるいのおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!?」 「だって、お前………俺の子供を殺しただろう?」 「それがなんだっていうのおぉぉぉぉ!!?ゆっくりちゃんとせつめいしてみろおおぉぉぉ!!!」 「説明しろって……説明しなきゃ駄目なの? え、殺すのは悪いことだろ?」 「っっっっっばかあああああぁぁぁぁああああ!!!!」 取り返しのつかない失敗。れいむは自分を責めた。 人間の呆れるほどの馬鹿ぶりを軽視していたこと。 そして、一番基本的なことをきちんと躾けておかなかったこと。 まがりなりにも言葉を喋る生物なのだから、 そんなことぐらい、本能レベルで理解しているはずだと思っていたのが間違いだった。 低能すぎる人間に常識は通用しなかったのだ。 ほんの些細な教育の手間を惜しんだために、 自分たちは理不尽かつ筋違いの逆恨みを受け、子供たちは殺された。 「ごべんねえええええぇぇぇぇ!!! おぢびぢゃんだぢごべんねええええええええええええぇぇぇ!!! おがあざんがじづげをうっがりじでだがらぁぁぁぁあ!!おがあざんをゆるじでねええええぇぇぇーーーーっ!!!」 「お、おい………」 「ぐぞばがごみぐずううううぅぅぅーーーーーーーーーーーっ!!!!!! ゆるさない!!ゆるさない!!いまごろきづいたってゆるさないからねええ!! よのなかにはとりかえしのつかないまちがいがあるんだよおおおおおぉぉぉぉ!!!」 「あの、何かおかしかったんでしょうか?」 わざわざ言葉にして教えてやらなきゃならないということが、れいむはあまりにも情けなかった。 情けなさ過ぎて気分が萎えそうになるが、恨みを言葉に載せて叫んだ。 「ゆっくりとにんげんさんはちがうでしょおおおおおぉぉぉぉ!!?」 「うん、そりゃぁ、違うよ」 「ぜんっぜんちがううううううううううううううぅぅぅぅ!!! おまえらがじぶんのこどもをころされたからって!! ゆっくりのあかちゃんをころしていいわけないでしょおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!? なんでっ!!そんなことが!!わからないんだあああああああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ」 「…………」 「おまえらのあかちゃんが!!さんびきころされても!! もっといっぱいころされても!!もっともっといっぱいころされても!! ゆっくりのおちびちゃんひとりだってころしちゃいけないんだよおおおおぉぉぉぉぉ!!! なんでわからないの!?ぜんっぜんちがうでしょ!? ひとりのゆっくりのおちびちゃんは、にんげんさんのこどもがなんびきあつまったよりゆっくりできるんだよおおおぉぉぉぉ!!」 「……………同感だな。一部を逆にすれば」 「にんげんさんなんかにっ!!いいこととわるいことのくべつがつくわけないでしょおおおぉぉ!! にんげんさんがゆっくりをおしおきしていいわけないんだよおおぉぉお!!ゆっくりりかいしてねえぇぇぇ!!!」 れいむの剣幕に、他のゆっくり達は黙って聞いていたが、 れいむの言葉が溢れだすうちに「ゆっ♪ゆっ♪」と飛び跳ね始めた。 応援しているのだ。 「ふ~ん」 あの小さいペットが何か言っていた。 「そんなにゆっくりって偉いんだ」 「あたりまえでしょおおおおおおおおおおおお!!!」 「人間より偉い?」 「にんげんさんなんかとくらべるなあああああぁぁぁ!!! なんでゆっくりとにんげんさんをくらべるなんてはっそうができるのおおおおおぉぉぉぉ!? にんげんさんよりしたのいきものなんかどこにもいないんだよおおおぉぉ!!!」 「あらら、ずいぶん嫌われてるね。 じゃあ、鳥さんは?犬さんは?魚さんは?」 「とりさんもいぬさんもさかなさんも!ゆっくりよりしただよおぉ!! くだらないしつもんをするなぁぁ!!!」 「この世界の生き物みーんな、ゆっくりより下なの? ゆっくりが一番偉いの?」 「そんなこともしらなかったのおおおおおおおぉぉぉぉ!!? ばか!!ばか!!くそばかぁぁぁ!! こんなにあたまがゆっくりできないいきものが、 ゆっくりとおなじことばをつかうなんてはずかしくないのおおおぉぉぉ!!? もうしゃべるな!!にどとしゃべるなああぁぁぁ!!!」 「ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪」 「ゆっくり♪ゆっくり♪」 家族たちが人間をせせら笑いながら、リズムをつけて飛び跳ねている。 あの金バッジもケースの中で嬉しそうにぽいんぽいんと跳ねていた。 「じゃあさ、聞くけど。 なんでゆっくりがそんなに偉いの?」 「じぶんでかんがえろおおおぉぉぉ!!! うまれたばかりのおちびちゃんだってそんなことぐらいわかってるよおおぉぉ!!」 「ごめんね、頭がゆっくりできないからわかんないや。 だって、ゆっくりに何の価値があるの? 少なくとも、人間よりは弱いよね。さっきわかったよね。 人間どころじゃなくて、犬にだって鳥にだって、ほとんどの生き物に勝てるとも思えないなぁ。 実際、森の中では強い敵から逃げ回ってるよね?」 「だからなんなのおぉぉ!!? つよいいきものがいちばんえらいなんていわないでねえぇぇ!! そういうのはやばんないきもののはっそうなんだよおぉ!!」 「……意外とまともなこと言うじゃん。 じゃ、ゆっくりの偉いところって何?」 「ゆはあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~………………」 そんなことまで説明してやらなきゃいけないのか。 あまりの馬鹿さに辟易し、れいむは深く深くため息をついた。 「れいむはなんだかばかばかしくなってきたよ………」 「ゆっ!れいむ、がんばるんだぜ!! こんどこそばかなにんげんさんをしつけてやるんだぜ!!」 「ありすもおうえんしてるわよ!!がんばりなさい!! ゆっくりできるとかいはなただしいことをしてるんだから!!」 「おかあさん、がんばってね!おかあさん、がんばってね!!」 「がんばってね!!がんばってね!!れいむのおねえさんにおしえてあげてね!!」 周りのゆっくり達(金バッジ含む)の声援に頷いてみせ、れいむは人間共に向きなおって静かに言った。 「………ゆっくりかんがえてね。 ごみくずはだれのおかげでゆっくりできてるの?」 「うん?」「へっ?」「え?」 白痴じみた表情で、三人の人間は聞き返してきた。 ふん、と鼻を鳴らしてれいむは講義を始めた。 「さいしょからかんがえてね。 おまえたちがゆっくりできるようになったのはいつから?」 「いつからって………別に、覚えてないけど。子供のころから?」 「れいむたちがおまえたちにはなしかけてあげたときからでしょおおぉぉ!!!」 「ええ?」 「………ほんとにおぼえてないんだね。 れいむとまりさがゆっくりぷれいすをみつけたときに、ごみくずがまよいこんできたよね。 かわいいかわいいれいむとまりさをみたしゅんかんに、うまれてはじめてゆっくりできたでしょ?」 人間への憎しみを今は抑え、辛抱強くれいむは諭してやった。 「あのゆっくりをおもいだしてね。 うまれてはじめてゆっくりできたあのよろこびをおもいだしてね。 それをおぼえていれば、れいむにかんしゃするはずだよ!!」 「…………」 「ゆっくりはね、このよのなかで、ゆいいつゆっくりできるいきものなんだよ。 ほかのいきものさんは、にんげんさんだってさかなさんだってとりさんだって、 どれもこれもぜんっぜんかわいくないし、みっともないし、こえもひどいし、せかせかしてるよ。 そんな、ゆっくりをしらないふこうないきものさんたちに、 ゆっくりはかわいいじぶんをみせてゆっくりさせてあげてるんだよ。 どうしてかわかる?ゆっくりはやさしいからだよ!!」 「…………」 「ゆっくりはやさしいから、ほかのいきものがゆっくりできないのがかわいそうなんだよ。 だから、わざわざじぶんのかわいいすがたをみせて、きれいなこえもきかせてあげるんだよ。 そうすると、ほかのいきものさんはうまれてはじめてゆっくりするんだよ。 おまえたちはじぶんでゆっくりできてるつもりかもしれないけど、 そのゆっくりをおしえてあげたのはれいむなんだよ!!」 「…………だから、人間の子供を殺してもいいって事かい?」 ゴミクズが痴呆じみた表情でとぼけたことを聞いてくる。 思わずかっとなったが、れいむは自分を抑えて言い聞かせた。 「ゆっくりをおしえてあげたれいむにかんしゃしないで、 れいむたちのせわからにげだそうとしたから、 それかられいむのかわいいあかちゃんをころしたから! ばつとしてごみくずのあかちゃんをまびきしてあげたんだよ。 おまえたちがわるいんだよ!!おまえがいってるのはさかうらみだよ!! れいむたちのこえをきいて、あかちゃんもみて、すっきりまでみせてもらって、 さんっざんゆっくりしておいて!!なんでそんなことでさかうらみできるのおぉぉ!!?」 「生き物を殺して平気なのか?」 「ゆっくりできないいきものさんなんか、ほんとうはいきてるかちがないんだよ!! ゆっくりできないゆんせいをおくるのはかわいそうでしょぉ!? ころしてあげるのもゆっくりがやさしいからなんだよ!!ゆっくりりかいしてね!!」 「そうよ!だいたいあのあかちゃんは、 ありすたちのとかいはなあいにつつまれてしあわせーにしんでいったのよ!! にんげんごときがとかいはなあいをうけるなんてとくべつなのよ!?かんしゃしなさいよ!!」 ありすが口を挟んでいた。 ゴミクズは口をつぐみ、椅子の上でうなだれた。 小さいペットも、大きいペットも、何も言わなかった。 「どうしてじぶんをきゃっかんてきにみられないのおぉ!!? おまえたちにんげんなんか!!ゆっくりできないよ!! ぜんぜんかわいくないみにくいすがたでそとをうろつきまわって、なんではずかしくないの!? ぜんぜんゆっくりできないがあがあしたこえでほえて、みっともないったらありゃしないよ!! おまえたちのどこが!!ゆっくりよりえらいっていうんだあぁぁあ!!!」 言ううちに、れいむは再び激しはじめてきた。 「ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪」 「おかあさんすごいよ!!ゆっくりしてるよ!!かんどうしたよ!!」 「さすがまりささまのおよめさんなんだぜ!!ごみくずたちはぐうのねもでないんだぜ!!」 「とってもとかいはなたんかだったわ!!ほ、ほめてあげてもいいのよ!?」 「にんげんさぁ~ん♪じぶんがどれくらいばかなのかわかりまちたかぁ~?」 家族達はれいむの熱弁に感動し、勝ち誇って飛び跳ねていた。 一方の人間共は、言われながら反論の言葉もなく押し黙っている。 ようやく自分のしたことの重大さがわかりかけてきたらしく、悔悟の表情だ。 しかし許さない。 れいむはぜったいにおまえたちをゆるさないよ。 れいむは慈悲を捨て、厳かに厳罰を言い渡した。 「いまごろはんせいしたっておそいよ!! これから!いっしょう!!ばつをあたえつづけるからね!! もうゆっくりさせてあげないよ!!れいむたちのかわいいかおも、かわいいあかちゃんもみせてあげないよ!! かわいいこえもきかせてあげないし、おうたもにどときけないよ!! これからはれいむたちのかおをみることはゆるさないよ!!ゆっくりぷれいすにあまあまだけおいていってね!! しぬまでゆっくりはんせいしてね!!」 「そうだよ!!にどとうたってあげないからね!!それだけのことをしたんだからもんくないでしょ!?」 「いっしょうあかちゃんみられないよ~♪ くやしい?みたい?でもみせてあげなぁ~い♪」 「どげざしておねがいしたら、またありすのとかいはなすっきりをかんしょうさせてあげようかしら? まあ、ぜったいにみせてあげないけどね!!ばぁーか!!」 「ゆっ!!ゆっ!!きいた?れいむのおねえさん!!」 金バッジが大きなペットに向かって飛び跳ね叫んでいた。 「ゆっくりあやまってね!!いまならゆるしてあげるよ!!れいむはおねえさんがだいすきだからね!!」 大きいペットが、手で顔を覆って泣き崩れた。 それでも許そうとは思わなかった。 これから死ぬまで、一生苦しみ、反省し続けてもらう。 勝利に沸き、飛び跳ねるゆっくり達に囲まれながら、 れいむは毅然とした表情で、自分の犯した罪の大きさに狼狽する人間どもを睨み続けていた。 「いいよ。十三匹いれば充分だしね」 春奈は約束してくれた。 「ママのれいむは勘弁してあげる。 それどころか、世界一幸せなゆっくりの一匹になるんじゃないかな? ゆっくりの幸せなんか人間にはわかんないし、興味もないけどさ」 荷物を詰め込んだ鞄を肩に提げて、私は施設の門前に立っていた。 すぐ先には車が止められ、私が乗り込むのを待っている。 「ママ、これからどうするの?」 「何が?」 「またゆっくりを飼うのかな、てこと」 私は首を振った。 ゆっくりは家族ではなかった。 所詮、私たち人間が力で抑えつけ、服従させていただけだったのだ。 飼われる立場を自ら体験してそれが分かった今、 もはやゆっくりを飼う理由はなかった。 家にはまだ大勢のゆっくりがいるが、 野生に戻る訓練を施してから、みんな森に放すことになるだろう。 今はもう、一切ゆっくりに関わりたくはなかった。 「全部幻想だったってことね」 「まあそうですけど、飼われてたゆっくりはとりあえず快適だったんじゃないですか」 そう言って笑ったのは長浜圭一だった。 私は長浜圭一の顔を見た。 右足にギプスをはめ、松葉杖で痛々しく体を支えていたが、 その表情は不思議なほどに晴れやかになっていた。 始めてここに来て顔を見たときは、暗い酷薄な表情をしていたのだが、 今の彼はとても復讐者の顔には見えない。 「何です?」 「あなたは……まだゆっくりを憎んでるの?」 「俺ですか?うーん。どうかな」 長浜圭一は小首をかしげてみせた。 「もちろん嫌いですし、たっぷり苦しめてやる気でいますけどね。 憎んでるかというと、まあ、そこまで入れ込んではないですよ」 「どうして?」 「同じなんだもの」 明るい声で、彼は笑った。 「あいつらの話を聞いて、ようやく納得ができました。 俺の見たところ、ゆっくりと人間は全く同じです。 己の種族の価値観で全てを裁き、他の種族までもいい個体と悪い個体を選別して管理しようとする。 やってる事は全く同じですよ。たまたまこっちの方が強かった、それだけです」 「…………」 「今まで、俺はどこかでゆっくりを人間扱いしてたんだと思います。 だから、あいつらが「悪意ある人間」に思えて、憎んでました。 たとえそういうふうに育てたのが俺だとしてもね。 でも、あいつら独自の価値観がわかった今、憎めるものじゃないです。 あいつらも俺たちと同じく、種族の本能に従って自然に振る舞っていただけですよ」 「家族を殺されても……?」 「山奥に入り込んで熊に食われたり、海で沖に流されてサメに食われるのと同じですね。 俺達が自然を甘く見ていたということでしょう。 辛いことですが、誰を恨む筋合いもないです」 長浜圭一は、気持ち悪いぐらいに物わかりがよくなっていた。 「でも………計画は遂行するんでしょう?」 「そうです」 「今でも…ひどすぎるとは思わないの?」 「もちろんひどいですよ。 それでも、ひどいとわかっていながらやってきたのが人間でしょう。 あらゆる動物の棲家を奪い、木々を切り倒しながら地球に蔓延する。 自分の身の安全と快適な生活が確保されてから、ようやく他種を愛でる余裕ができる。 あらゆる動物を動物園に押し込んで鎖につないでから、動物愛護を唱えはじめるのが人間というものですよ。 所詮、動物愛護なんてのは個人の趣味、遊びです。俺はそういう趣味はない、それだけです」 長浜圭一の理屈は筋が通っていないように思えたが、 今更それに反論してみせる気力もなかった。 「ママはゆっくりが苦しむのが辛いっていうけどさ、 だったらどうして素直に飼われてあげなかったの? ゆっくりの価値観と幸せを知る貴重なチャンスだったのに」 「…………」 「自分が飼われる立場になってでも、ゆっくりを深く知ろうとする覚悟。 そういう覚悟が、結局ママにもなかったってことだよね。 人間の価値観しか受け入れずに押し付けるしかないなら、 愛護も虐待も、結局やってる事の本質は一緒だと思うな、あたしは。あはは、仲間じゃん」 私と長浜圭一を交互に指差し、春奈はけらけら笑った。 私は返す言葉がない。 それでも、私は、納得しきれず、なんとか声を絞り出した。 「………それでも、ゆっくりと人間は違うわ」 「そうですか?」 「ゆっくりは……生物として弱すぎるわ。 目先の快楽に捉われて、長期的に生き延びる選択肢をとることができない。 人間はそうじゃないわ。社会、歴史というスケールで物事を見て、種族の繁栄を志すことができる。 横暴かもしれないけれど、 人間がゆっくりを飼うことと、ゆっくりが人間を飼うことがお互い様だとは言えないわ」 「どうでしょうかね。 人間だけはそれを言う筋合いはないんじゃないですか」 「………」 「さんざん地球環境を破壊してきて、専門家がどれだけ危ないと警告しても、 先進国の国民や企業は、誰かがなんとかしてくれるだろうと思って誰一人真剣に考えず、日々ゴミを吐き出している。 結局、人類の自滅は目と鼻の先にまで迫っています。数多くの他種の生物たちを道連れにしてね。 ゆっくりに比べれば自分たちは賢いと言ってみたって、所詮はどんぐりの背比べ。 貧しいプライドというものでしょう」 「それは……飛躍じゃない?」 「ご自由に。 あのゆっくり達と同じで、人間も、はたから見れば身勝手な種族の価値観でしたい放題やってるだけです。 俺はただ、人類が少しでも長く生き延びられるように努力するだけですし、 ゆっくりが役に立つとなれば使うだけです。そういう事ですよ」 「……そう」 「あとは、ガキのケンカですね。 俺をナメる奴は許さねえ、思い知らせてやる、そういう衝動です。結局、そこに尽きるね」 長浜圭一はまた笑った。 私は打ちひしがれていたが、それでもなんとか答えた。 「今なら……あなたの気持が、ほんの少しわかるような気がするわ」 「ふざけるなよ」 私はぎょっとして顔をあげたが、長浜圭一は笑っていた。 「ま、お元気で。 あなたにはこういう場所は向かないですよ。早く忘れて、ご自分のお仕事をなさって下さい」 「…………ええ。娘を、よろしくお願いします」 「こちらこそ。娘さんにはお世話になります。 人類を代表して、お礼を言わせていただきますよ」 長浜圭一がうやうやしく頭を下げる。 春奈が手を振っていた。 「じゃ、元気でね。ときどきは会いにいくよ」 「ええ……」 私は頷き、車に乗り込んだ。 運転手がアクセルを踏み、車が走り始める。 私は、二度と後ろを振り返らなかった。 別れ際に春奈が言っていたことが、頭にこびりついて離れなかった。 「断言。ゆっくりを一番ゆっくりさせられるのはやっぱり人間だね。 証明してみせるから、まあのんびり待っててよ。 完璧なユートピアの正体ってものを見せてあげるからさ」 続く